RADWIMPS、対バンツアー第十夜。横アリ最終日に盟友ONE OK ROCKと白熱の対バン

2015.11.27

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RADWIMPSの対バンツアー『10th ANNIVERSARY LIVE  TOUR RADWIMPSの胎盤』。10公演目にして、満を持してRADWIMPSが盟友ONE OK ROCKを横浜アリーナに迎えた。

リスナーの誰もが「あるといいな」と思っていながら、「あったらヤバイ! できるわけない!」と心の中で半分諦めていた対バンが実現。すでに旧知の仲である ことは今年初頭にラジオでオンエアされたボーカル同士の対談や、個人のSNSでも明らかにされていたが、このような形で一夜限りの競演を果たすのはもちろ ん初めてのことだ。

先攻はONE OK ROCK。もちろん、この出順も大方予想はできたものの、ビジョンに映し出された「ONE OK ROCK」の文字を前に、会場は割れんばかりの悲鳴にも近い歓声が飛び交った。

そして「今日は僕たちとみなさんでRADWIMPSというバンドを最高にお祝いしましょう」Takaの号令とともに、「Take me to the top」に流れ込む。海外でのライブも経てイベントなどを含む一時の凱旋となったこの日、盟友のアニバーサリーに駆けつけたとあって、Takaのシャウト もそれぞれのメンバーの音を鳴らす姿もいつも以上に激しく、気合いの表れを十二分に感じさせるのものであった。「とにかく今日僕らは前座です! 最高のパ フォーマンスやりたいと思います」その言葉に嘘偽りはなく、どこか鬼気迫る表情すら伺える。「RADWIMPSの対バンツアー、横浜アリーナ最終日に選ん でくれてありがとう。同じバンドマンとして、10年止まらなかったことは素晴らしいし、これからも続いていくと思います。だからみなさんもしっかり彼らの ことを応援してほしい」と、まっすぐな目でオーディエンスに語りかけた。

ライブ中盤では「今まで1回もやったことない曲やります」と 「Last Dance」を初披露。彼らの海外デビュー作として全編英語詞でコンパイルした『35xxxv Deluxe Edition』に収録されている新曲で、バラードでありながら、壮大なスケール感を放つこの曲は、アリーナの規模感でよりいっそう輝きを放つのだ。

もはやONE OK ROCKのワンマンライブに来たのでは……と、そんな錯覚に陥るほど、背景のビジョンも大胆に使いながら圧倒的なライブを繰り広げた。「The Beginning」「Mighty Long Fall」とヒット曲でも魅了し、「RADが好きですかー! RADを愛してますかー!」と、興奮気味なTakaの叫び声。そして、「完全感覚 Dreamer」。静と動を織り交ぜながら、最高の仲間へのセットリストを惜しげもなく披露したのだった。そして、ONE OK ROCKの圧倒的なライブを受け、この3日間で初めて見せる緊張感溢れる面持ちでステージにRADWIMPSが立つ。

「奇跡みたいなものが起こりそうな気がしてビンビンするのは俺だけかい?」。まるでお祭りでも始まるかのうような煽りで、自分自身を追い込んでスタートさせた横浜3日目のステージ。

ドラムの山口智史が休養中のため、これまでの対バンツアー各地同様にサポートドラマーに刄田綴色、森瑞希を迎えたツインドラムを擁する5人編成が特徴だが、 この編成はアリーナではひときわ映える。中盤で披露された「ヒキコモリロリン」では、絶妙の距離感と音数のセッションで魅了。2台のドラムに挟まれて、セ ンターでピアノを弾く洋次郎。その位置関係がしっかりと目に飛び込んでくる。今回のツアーは野田洋次郎のフロントマンとしての存在感、カリスマ性はもちろ んだが、むしろ10年経って、自分たちの曲をどう聴かせ、どう表現するのか? にこだわりを持っていることがよくわかる。そんな音の中心にいる洋次郎が最 も楽しそうだった。

「ワンオクのライブ観て泣きそうになった。10年前にこんなに大勢の人の前で、アナタの前でライブするなんて、まったく 想像できなかった」と話す表情を見て、この日彼らがどこか自然体でいるようにも見えた。このONE OK ROCKとの対バンに身体をあずけているような。洋次郎がONE OK ROCKの「Wherever you are」弾き語って歌う姿もそうだった。

ONE OK ROCKとの対バンのきっかけこそ、今回の“胎盤”ツアーのきっかけだったというエピソードも交え(きっかけは昨年の夏、Takaが洋次郎を連れて針治療 に行ったときの会話だとか・・・)、ステージのボルテージも徐々に上がっていく。リリースを迎えたシングル曲「‘I’ Novel 」では、1枚1枚ページをめくるように一冊の小説がビジョンに描かれ、そこにリリックが刻まれていった。

終盤、「君と羊と青」でステージに いた5人の気合は最高潮に。「今日は宝クジにあたったようなもんでしょ? その運を使い切ってしまおうか? なんのわだかまりも残さず、最後まで暴れて帰 ろうか? 本気で言ってっからな! 食らいついて帰れよ!」この言葉以上の、ステージからビシビシと伝わってくるエネルギーはオーディエンスにも伝わり、 この3日でいちばんのうねりとなって会場全体を揺らしていた。「アナタがいてくれて今日が迎えられました。ありがとうございます。これからも変わらず音楽 作っていくと思います。作っている自分が大好きだし、音楽の目を見て、1mmもブレることなく、音楽を作っていきます」感謝と決意に満ちた言葉で本編のス テージを締めくくった。

アンコールでは洋次郎が「本当は予定になかったけど、Takaが一生後悔するからやろうとなった」と、 RADWIMPSのツアーTを着たTakaを呼び込み、「バイ・マイ・サイ」を洋次郎とふたりだけで披露する。ラジオの対談のときにTakaが好きな曲、 として話していたこの曲。洋次郎がギターを弾き語り、ふたりの声が寄り添っていく姿、歌い終わってそっと握手を交わす姿・・・。それを一瞬たりとも見逃さ ないと、ステージを食い入るように見つめるオーディエンスの姿がとても印象的な瞬間だった。

「もういっちょやっちゃう? あそこでうずうず してるやつら呼んじゃおう」と、まるでドッチボールでもするかのうように、他のメンバーも呼び込むと、お互いがお互いのTシャツを身にまとったメンバーが 姿を現す。「24時間テレビってこんな感じかね? これなら悪くねえな」と笑いも誘いつつ、RADWIMPSとONE OK ROCK、初めて全員が同じステージに立った。この胎盤ツアーではこれまでもコラボレーションはあったものの、アンコールの〆をコラボで終えたのはこれが 始めて。2組がひとつになり、洋次郎、Takaが交互に歌う「有心論」。途中Takaが間違えてしまうようなアクシデントもありつつ(笑)再び、これまで 以上の熱量で会場全体が揺れる。

洋次郎とTakaがステージで肩を抱き合い歌う。武田とRyotaが共にサイドでベースを弾き、一方のサイ ドで桑原とToruがギターをかき鳴らした。そして2組を代表してドラムをTomoyaが叩く。夢のコラボレーションの大団円が終わると、ガッチリ抱き合 い互いを称えあう7人。まるで白熱したスポーツのエンディングのような清々しさは見ているこちらを自然と笑顔にしてくれた。

「25コ目の染 色体」でデビューしてちょうど10年となる、横浜アリーナでの初日、RADWIMPSはSpitzを迎え、自分たちの夢をかなえた。2日目はいきものがか り。活動してきた場所も手法も違えど、キャリアを同じくして音楽を届け続けている2組はお互いの使命感を再認識させ、10周年の次の一歩を歩き始めた。そ して、音楽の力を信じ、歩みを続ける盟友と音楽への愛を確かめた3日目。それぞれの対バンにより、会場の空気もまったく異なるライブを創りあげた RADWIMPS。彼らがまた次のステージにしっかり歩みを始めたことを確信させる3日間となった。

TEXT BY FM802(ROCK KIDS 802)今江元紀
PHOTO BY 植本一子(RADWIMPS)、橋本 塁(ONE OK ROCK)


ライブ情報

10th ANNIVERSARY LIVE TOUR RADWIMPSの胎盤
11/28(土)東京・Zepp Tokyo
ゲスト:Mr.Children

10th ANNIVERSARY LIVE TOUR FINAL RADWIMPSのはじまりはじまり
12/23(水・祝)千葉・幕張メッセ国際展示場 ※ワンマン


RADWIMPS 10th ANNIVERSARY 特設ページ

RADWIMPS OFFICIAL WEBSITE


 

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