RADWIMPS、同郷の同志・いきものがかりと繋がった第九夜

2015.11.26

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「RADWIMPS とはずっと違う道を進んでいると思ってました。でも、10年経って、違うものを作っていると思っていた人に、手を差し伸べてもらって。真ん中の部分では ちゃんと繋がっているんじゃないかと信じてステージに立ちました。繋がることができて、本当にうれしかったです」

水野良樹が語った、その言 葉がすごく胸に迫った。「方向性がまったく違うじゃない? いちばんタイプが違うでしょう、僕ら」とMCで彼が言っていたように、RADWIMPSといき ものがかりは、今回の対バンツアーの中でも、もっとも予想外の組み合わせだった。「おお! と思った人もいっぱいいるんじゃないですか?」と野田洋次郎も 言っていた。

共に神奈川県出身で、世代も、デビューの時期も近かった両者。共にFMヨコハマで番組を持っていたりもした。でも、そこから 10年、それぞれは別の道を歩んできた。「みんな」を包む半径の大きな歌を紡いできた、いきものがかりと、“ひとり”を焦点に胸を貫くような歌を作ってき たRADWIMPS。でも、その2組が初めて交わったこの夜に感じさせてくれたのは、どちらもやっぱり、音楽に対して真っ向から情熱を注いできた、ということ。それが大きな熱量になって放たれていた、ということだった。

水野は最初のMCで「完全アウェーだと思ってます」と言っていたけれど、 そんなことは全然なかった。「ありがとう」や「風が吹いている」など代表曲を次々と披露し、「じょいふる」では吉岡聖恵がステージ狭しと走り回り、「絶対 に楽しませてやるぞ」という気負いのようなものを見せてくれた。お客さんの一人ひとりも、手拍子して、飛び跳ねて、一緒に歌って、大きな盛り上がりのうね りを作っていく。

RADWIMPSも圧巻だった。喜怒哀楽のすべてを色あざやかに塗りつけるようなステージ。森瑞希と刄田綴色のツインドラ ムが、突進力を持って響く。野田、桑原、武田のプレイが躍動的なエネルギーとなって爆発する。昨日がバンドのメジャーデビュー記念日だったという彼ら。野 田は「今日は10年と1日目、すがすがしくて気持ちいいです」と前に進んでいく意志を語る。「時間をかけて、心をこめて作った曲です」と、この日に店着日 だったニューシングルから新曲「 ‘I’ Novel 」を披露。愛しさの感情がこみ上げてくるようなメロディを響かせた。

「彼らは僕らとはちょっと違うところで、だけど僕らがまったく知らない責任や苦しみを抱えながら、ちゃんと音楽を届けたいとやってきた。そんな彼らと一緒にできてうれしかったです」

野田洋次郎は最後、いきものがかりについて、こう語った。「僕らは音楽から目を背けずに、音楽に何の嘘もつかずにやってきた。これからもそれは変わらないと 思います」と自分たちの10年を語り、「あなたが夢を追っているのなら、その道標になれたらいいなと思います」と、一人ひとりのお客さんに呼びかけた。

ふたつのバンドが歩んできた道。そのことを強く感じさせてくれた一夜だった。

TEXT BY 柴 那典
PHOTO BY 植本一子


ライブ情報

10th ANNIVERSARY LIVE TOUR RADWIMPSの胎盤
11/28(土)東京・Zepp Tokyo
ゲスト:Mr.Children

10th ANNIVERSARY LIVE TOUR FINAL RADWIMPSのはじまりはじまり
12/23(水・祝)千葉・幕張メッセ国際展示場 ※ワンマン


RADWIMPS 10th ANNIVERSARY 特設ページ

RADWIMPS OFFICIAL WEBSITE

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