ミュージカル好き、アニメ好き必見!1930年のかわいすぎるアニメーション

2015.08.03

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ディズニーとはひと味違う、“ミュージカルアニメ”がクセになる

「サウンド・オブ・ミュージック」「マイ・フェア・レディ」「ムーラン・ルージュ」など、名作ミュージカル映画は山ほどあるが、アニメのミュージカルだって観逃せない。1928年に世界初のトーキーアニメーション(音声と映像がリンクしたアニメ)としてミッキーマウスが大ヒットしてから、アメリカではウォルト・ディズニーを追うように多くのアニメーションが作られるようになった。1929年に生まれたヴァン・ビューレン・スタジオはセリフがほとんどない代わりに音楽や効果音が非常に凝っていて、音楽のためだけでも十分見る価値がある。ミュージカル好きは絶対観逃せないヴァン・ビューレン・スタジオのミュージカルアニメを3本ご紹介!

 

◎「Sunshine Makers」(1935年)

太陽の光からハッピーになる液体を鋳造するドワーフとハッピーになりたくないドワーフのお話。「ハッピーになりたくない。悲しい気持ちでいたい」という懇願に耳を貸さず、力技でハッピーを強制するドワーフの笑顔がシュール過ぎる。どちらのドワーフもテーマソングを持っていて、映像の雰囲気ががらっと変わる様子はまるで舞台を見ているよう。

 

◎「Japanese Lanterns」(1935年)

タイトルは後に「CHINESE LANTERNS」に変えられている。ちょうちんを作る日本人家族のストーリー。お父さんはちょんまげ結ってるし、ペットに鶴を飼ってるし、ちょうちんの作り方が雑だし、もう突っ込みどころばかりなんだけど、やわらかそうな着物や扇子を使ったかわいらしい踊りにアジアへの異国情緒が感じられる。登場人物は一切言葉を発しないが、音楽や効果音が動きとぴったりリンクしていて、動作や状況が音として聴こえてくるところに注目。

 

◎「Van Beuren’s Tom & Jerry – Pencil Mania」(1932年)

「トム&ジェリー」は1931年から1933年の間に制作されたアニメ。背の高い男(トム)と背の低い男(ジェリー)の物語だ。1940年年代に猫とネズミの「トムとジェリー」がヒットしたことを受けて、1950年代に「ディック&ラリー」に名前を変えている。こちらが元祖なのに……。トムの帽子から出てきた鳥の木琴演奏、その鳥を使ったジェリーのサックス演奏、ジェリーのイラストから生まれたコーラスなど、次々に繰り出される楽器演奏が超本格的でテンション上がること間違いなし。

 

かなり完成度の高いトーキーアニメーションで音と映像のリンクがとても心地良い。ビッグバンドによるスイング・ジャズを基本に、クラシックや異国風のメロディをたっぷり取り入れているのも飽きない理由のひとつだろう。

ディズニーに似ているようで似ていないこのマイナー感……。1930年代前半といえば日本では5・15事件や満州事変の頃。そんな時代にアメリカではこんなかわいらしいアニメーションが作られていたなんて。

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