RADWIMPS×ゲス乙女。、愛が“ありあまる”同世代競演

2015.11.16

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対バンツアーはやはり特別だ。

オーディエンスとRADWIMPS、そこに対バンアーティストとそのファンが加わり、その日の空間を作り上げる。ゲストアーティストによって、会場の空気、バンドのテンションが全然別ものであるのが面白い。熱量といってもその質はまったく違うもので、ライブが生き物であることを改めて実感させられる。

この夜の対バンライブは、同世代のミュージシャン同士のリスペクトと愛に溢れ、オーディエンスは終始踊り続け、会場はものすごい熱気に包まれた。外は気温5℃。ひと足早く冬を迎えた札幌にて、ゲスの極み乙女。を迎えた第五夜。

ゲスの極み乙女。の「キラーボール」で幕を開けるや否や、「待っていました!」と言わんばかりに躍り狂うオーディエンス。ほな・いこかのタイトでパワフルなドラム、休日課長の歌うベース、ちゃんMARIの熱く叙情的なピアノに川谷絵音のグルーヴィな歌。極めてセッション性の高い、ソリッドなアンサンブルが降り注ぐ。

「コポゥ」とおなじみの挨拶で、オーディエンスとコール&レスポンスをし、さらに会場を温めたちゃんMARI。休日課長に絶妙な切り込みでツッコミを入れる川谷、コミカルでシニカルなMCに客席からドッと笑いが起こる。ストイックで熱量が高い演奏から一転、親しみやすいキャラクターのギャップ感も、彼らのライブの魅力のひとつであることが伺われる。

RADWIMPSは高校時代から聴いていたけれど、実は野田と3歳しか違わないという川谷絵音。大学時代もバンドや弾き語ったりしていたと話し「トレモロ」の一節を歌うと、すかさずオーディエンスの大合唱が加わる。ライブ中盤、今度はバンドで「ふたりごと」をカバーし、ファンを喜ばせた。

灼熱のバトンを受け継いだRADWIMPS、Zepp Sapporoでのライブは2011年4月に『絶体延命ツアー』で訪れて以来となる。すでにかなりの熱気を帯びたオーディエンスをさらに煽るべく、アグレッシブなステージが繰り広げられる。日々そのグルーヴが強靭さを増していくサポートドラムの森瑞希と刃田綴色に、フロント3人がステージの最前にグッと出てくる姿は圧巻である。それに応える割れんばかりのオーディエンスの歓声。きっとこの日を、日々の生きる糧に、楽しみにしていたであろう気持ちが会場に溢れ、彼らの演奏と共鳴する。今日はいっそうオーディエンスの歓声の粒子が細かく、密度が濃い。

「トレモロ」を弾き語った川谷に呼応するように、さっき練習した、と「ロマンスがありあまる」を弾き語る野田。オーディエンスの喜ぶ声が反響する。「年齢がそんなに変わらないのに、9年前の曲がその人の中に残ってくれていて。そして今、ミュージシャンとなって新たな音楽を生み出しているという事実。これは10年続けて初めて味わうもので、途轍もない感動」という野田の感謝の言葉と共に演奏された「ふたりごと」。今をときめくバンドによるカバーと、オリジナルを同日に生で聴けてしまう豪華さは、この夜のハイライトであった。

アンコールでは「やっぱり来てもらったからには一緒に歌いたい(野田)」と、川谷とちゃんMARIを呼び込む。川谷が「ずっと聴いていたのだけれど、不安でひとり、さっきカラオケに行って練習してきた」という「最大公約数」のセッションに、歓喜の声が上がる。

「贅沢疲れしてんな? ほしがらないとやらないよ!」との野田の言葉に、オーディエンスからは「ほしい!!」の大合唱。「これ歌ってたって小耳に挟んだから、本家本元を(野田)」と歌い始めたのは「トレモロ」。狂喜乱舞するオーディエンスと今日いちばんの大合唱で熱狂の第五夜を締めくくった。

次はちょうど中日となるZepp Nagoya公演。この夏、野田が楽曲提供し、公私共に交流の深い先輩であるハナレグミを迎える。

PHOTO BY 植本一子


ライブ情報

10th ANNIVERSARY LIVE TOUR RADWIMPSの胎盤
11/16(月)愛知・Zepp Nagoya
ゲスト:ハナレグミ
11/18(水)福岡・Zepp Fukuoka
ゲスト:クリープハイプ
11/23(月祝)神奈川・横浜アリーナ
ゲスト:Spitz
11/24(火)神奈川・横浜アリーナ
ゲスト:いきものがかり
11/25(水)神奈川・横浜アリーナ
ゲスト:ONE OK ROCK
11/28(土)東京・Zepp Tokyo
ゲスト:Mr.Children

10th ANNIVERSARY LIVE TOUR FINAL RADWIMPSのはじまりはじまり
12/23(水・祝)千葉・幕張メッセ国際展示場 ※ワンマン


RADWIMPS 10th ANNIVERSARY 特設ページ

RADWIMPS OFFICIAL WEBSITE


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