avengers in sci-fi、自主企画『Unkown Tokyo』にて新曲披露!次回開催も決定

2015.09.15

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avengers in sci-fi(以下、アベンズ)による自主企画『Unkown Tokyo』の第2回目が9月4日に東京・新宿LOFTで開催された。メイン&バーの2ステージを舞台に、Awesome City Club、ONIGAWARA、80KIDZにFREE THROWのDJ陣、そしてイベント首謀者のアベンズが個性溢れるプレイを次々と繰り広げ、オーディエンスを多方向から楽しませたこの日の模様をレポート。

歌舞伎町のギラついたネオン街を抜けて、地下2階に潜って新宿LOFTの扉を開けると、すでにバーステージのバーカウンターフロアではタイラダイスケ(FREE THROW)によって様々なロックナンバーが大音量で流されている。フロアの後方には“サイファイハイボール”を始め、稲見(喜彦・b、vo、syn)の名前を冠した“ヨシヒコーヒー割り”や、WAYNE’S(アベンズが初めて音源を出したレーベル“bluegreen”の元オーナーが営むお店)による“bluegreenカレー”などが販売され、観客は音に身を委ね、アベンズに縁のあるフードを頬張るなどしてリラックスした雰囲気でくつろいでいた。

やがて19時となり、ライブステージに“ACC”の電飾が灯されてAwesome City Clubのメンバーが登場し、まずは9月16日にリリースするメジャー2ndアルバムの1曲目「GOLD」でライブがスタート! さらに、PORIN(syn、vo)のキュートなボーカルが浮遊感たっぷりに舞う「4月のマーチ」、小気味いいカッティングギターにマツザカ(b、syn、rap)のフロウが映える「WAHAHA」、どこか気怠さの漂う甘いメロディで聴き手を包む「Lesson」を演奏し、くるくると表情を変えるカラフル&ハイセンスなサウンドで会場を心地よく揺らしていった。続く、アーバンな「アウトサイダー」でatagi(vo、g)のソウルフルなボーカルを軸に男女混声コーラスの妙を見せつけた後、ラストは、リズミカルかつ多幸感溢れる「涙の上海ナイト」で会場の盛り上がりは最高潮に! 終始、華やかさの漂う煌びやかなステージを終えて、彼らは颯爽と去っていった。

そんなメインステージのライブ中も、バーカウンターフロアではFREE THROWチームのcabbage boyや神啓文によるスピンはノンストップ! 矢継ぎ早に繰り出される音に浸って心地いいトリップ感を味っていると、19時55分頃に再びメインステージからギターのフィードバック音が凄まじい勢いで聴こえてくる。急いでバーステージからメインステージへの狭い通路を抜け、いざ80KIDZのライブへ!

この日はメンバーのAli&とJUNの他、恒例のサポートメンバーの堀正輝(ds)に、LITEの井澤惇(b)を迎えた4人体制でのパフォーマンス。冒頭は最新作『Face』のオープニングそのままに「(Intro)」から「Egyptian Raver」へと流れ、タイトなビートの上をドライブ感満載のベースや骨太なギターリフが動き回るグルーヴィなサウンドで観客を惹き付けていく。さらに「Voice」や「Turbo Town」といったソリッドでロック色の強い楽曲でギアを上げて疾走した後、中盤からはトランス感に満ちたエレクトロサウンドを続けて演奏! ハードアシッドな「Sting」からノイジーに爆走する「Hide」など、そのスリリングなアレンジ展開と音の洪水に観客は手拍子や歓声で応え、本能のままに身体を揺らしていた。心拍数の上がったフロアを、ベンジャミン・ダイアモンドのボーカルをフィーチャーしたフレンチハウスな「I Got a Feeling」でクールダウンした後、彼らのエモーショナルなメロディがこれでもか!と堪能できる「Red Star」と「Face」へ。Ali&とJUNがユニゾンでギターフレーズを情感たっぷりに奏で、観客の琴線を揺さぶった後、Ali&が深くお辞儀をして「ありがとうございました!」と叫んでライブが終了。MCもほとんど無しで約35分の間に11曲をも演奏し、怒濤の勢いで走り抜けた80KIDZのステージ。その肉感的なグルーヴにすっかり酔ってしまった。

そしてバーカウンターフロアでは、打ち込みのトラックに合わせて歌い踊る竹内サティフォと斉藤伸也による男性ユニット・ONIGAWARAのステージへ! フロアには緑やピンクのサイリウムを手に持ったファンの姿もちらほら見え、さながらアイドルグループのライブ会場のよう。1曲目「ポップミュージックは僕のもの」では左右に大きく手を振って“ロックが好き!/ファンクが好き!/でも僕は一番君が好きだよ”という歌詞(クサい!)をぶっ放し、ピストルを撃つ仕草で観客のハートをズキュン(笑)。そのままONIGAWARAスペシャルメドレーへなだれ込み、80~90年代のJポップリバイバルサウンドを連打していく。メドレーの中で強く印象に残ったのが、ラテン×エレクトロニカな「感情~Sensation~」。フラメンコ調の振り付けで観客の笑いを誘いながらも、緻密なアレンジワークで魅せ、さらに間奏では竹内がギターソロを鋭くガツンと掻き鳴らすなどして、ロックリスナーの心を見事にキャッチ! さらにMCでは「オレたちみたいなふたりのバカがいたことを覚えておいてくれよ……」とトレンディドラマ風のセリフをビシッと決めた後、「エビバディOK?」と「Eじゃん」を演奏。フロアは大合唱となり、笑顔でジャンプ、ジャンプの嵐で大団円を迎えた。彼らのキレのあるダンスやキャラクターも強烈ながら、一度聴くと耳から離れない中毒性の高いメロディと、茶目っ気と毒っ気を絶妙にブレンドした歌詞で綴る良質のポップミュージックに心奪われる25分間だった。いやー、面白かった!

そして、この日の真打ちであるアベンズがいよいよ登場! ステージ前方には、都会の喧噪を映し出した大きなスクリーンが掲げられ、5thアルバム『Unknown Tokyo Blues』の冒頭を飾る“携帯のバイブ音”が大音量で鳴り響く……と、次の瞬間、レッド・ツェッペリンの「移民の歌」をオマージュしたギターリフが高らかに木霊して「Citizen Song」へなだれ込み、イントロと共にスクリーンの幕が上がり、木幡(g、vo、syn)、稲見、長谷川(ds、cho)の姿が現れるという粋な演出でライブがスタート! 最近のステージではクライマックスに演奏されることの多い「Citizen Song」が1曲目ということもあって、オーディエンスの興奮も一気に沸点へ駆け上る! 地底を這うようにうねるグルーヴと“泣き”の要素が強いエモーショナルなメロディに酔った後は、クラップ音が小気味よく跳ねる「Riders In The Rain」へ。14年に行われた『Unknown Tokyo Blues』のリリースツアー時には、その複雑なリズムのためか、ハンドクラップのアニメーションをVJに映してフロアを誘導していた記憶があるけれど、この日はその必要は無くとも観客が一斉にクラップを繰り出し、心地いいホワイトノイズとなって演奏に彩りを添えていた。それに煽られてか、稲見がいつも以上にロングトーンで力を込めて歌を紡ぐなどして、ライブ序盤から会場内には熱い一体感が生まれている。薄紫のライトに照らされる中、和琴のように雅なシンセ音が流れて「Yang 2」が始まり、きらびやかな音像と速いビートでフロアを捲し立てた後、最初のMCへ。

「avengers in sci-fiです! ありがとう!(場内大歓声)“Uuknown Tokyo”の2回目! うれしいです、いっぱい来てくれて」と木幡が述べた後、ギターでスクラッチ音を出す……も、しばらくすると再び「ありがとう!」と照れた表情で言い放ち、場内からは少しの笑いと大歓声と温かい拍手が送られた。続いて木幡が「今日のためにとか言うとアレですけど、新曲を作りました」と述べるや、さらに大きな歓声&拍手が! そしてギターの軽やかなスクラッチ音と腰にズシンと来る重低音が交差する新曲が披露され、“太陽系”や“海王星”といった彼ららしい言葉を散りばめた歌詞を木幡と稲見がユニゾンで丁寧に歌い紡いで、聴き手を包み込んでいった。さらに、軽快に疾走する「Superstar」「Metropolis」でフロアを沸かせた後、ミドルナンバーの「Soldiers」へ突入! レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギターリフや、ウィルソン・ピケットの「ダンス天国」など異ジャンルの名曲を大胆にオマージュしているにも関わらず、アベンズのオリジナリティがまったく損なわれていないという配合のセンスがキラリと光るこの曲。美しいメロディ、優しい音色、ふわふわと揺れるグルーヴの中には、まるでアベンズ流のブルーズとも呼べるほどの哀愁が漂い、フロアにもしっとりした空気が降り注ぐ。楽曲のアウトロでは再びスクリーンの幕が下りてメンバーの姿を隠し、“ライブは終わりかな?”と一瞬思わせるも、すぐにスクリーン裏から稲見による激しいスラップ音が響き、なんとメンバー全員がフロアへ下りてきて大歓声が! 木幡がギターでスクラッチ音を出すなどしながら、メンバーがフロア後方に用意されたステージまで進むと、長谷川が繰り出す乾いたドラミングを合図に、レイジの「Guerrilla Radio」を3人で楽しげにセッション! 観客が至近距離で取り囲む中、そのままヒップホップ×ファンクな「Tokyo Techtonix」へなだれ込み、激しい音の応酬に会場が凄まじい熱気と興奮で包まれた。その後、稲見と木幡がハイ・スタンダードの「NEW LIFE」を爪弾きながら涼しげに前方ステージまで戻って観客からの拍手が自然と巻き起こると、稲見が「拍手はまだちょっと早くて。先生(長谷川)がなんか言いたいんだって」と話す。すると、長谷川が笑顔で立ち上がって「楽しんでる?(歓声)私事で恐縮ですが、先日結婚致しました!(大歓声&拍手) これからもavengers in sci-fiに捧げる所存ですので、よろしくお願いします」と突然の報告! 会場から割れんばかり“ヒュー!”と拍手が飛び交う中、メンバーが「残りの曲は先生に捧げざるを得なくなった」などと茶化した後(笑)、木幡が「もうひとつ、12月5日に“Unknown Tokyo”の3回目が決まってしまいました!(大歓声&拍手)オレたち、機材も多いし、活動してるだけで迷惑を掛けるんですけど、こんなに集まってくれるなら、またやりますよってことで!」と自らも茶化しながらも笑顔で発表! 「今日は本当にうれしいです。ありがとうございました! またライブで会いましょう」と力強く発して、流麗なメロディがいつも以上に伸びやかに響きわたった「Sonic Fireworks」、横ノリの図太いグルーヴにフロアが大きく揺れた「20XX」でライブが終了した。メンバーが去った後、スクリーンには「Tokyo Techtonix」のMVが映し出され、そのビジョンに釘付けになる人、声に出して歌う人、身体を揺らす人など、観客が各々のペースでライブの余韻を楽しんでいるようだった。

冒頭にも書いたとおり、アーティストそれぞれの豊かな個性で多方向に楽しませてくれたこの日のライブ。まるで眠らない街=東京・新宿の街を再現しているかのように、色とりどりの音で耳を刺激し続けるという音楽愛に満ちた素晴らしいイベントだった。avengers in sci-fiの今後の礎になりそうな“Unknown Tokyo”の第3回目(現在、先行予約受付中!)にも期待大です!

TEXT BY 前田由香
PHOTO BY 西槇太一

<セットリスト>
Awesome City Club
01.GOLD
02.4月のマーチ
03.WAHAHA
04.Lesson
05.アウトサイダー
06.涙の上海ナイト

80KIDZ
01.(Intro)
02.Egyptian Raver
03.Voice
04.Turbo Town
05.Sting
06.Abdullah
07.SWG
08.Hide
09.I Got a Feeling
10.Red Star
11.Face

ONIGAWARA
01.ポップミュージックは僕のもの
02.ONIGAWARAスペシャルメドレー
03.エビバディOK?
04.Eじゃん

avengers in sci-fi
01.Citizen Song
02.Riders In The Rain
03.Yang 2
04.新曲
05.Superstar
06.Metropolis
07.Soldiers
08.Tokyo Techtonix
09.Sonic Fireworks
10.20XX


ライブ情報

avengers in sci-fi presents “Unknown Tokyo”
12/05(土)東京・新宿LOFT
出演 : avengers in sci-fi / and more


avengers in sci-fi OFFICIAL WEBSITE


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