くるり、1st・2ndアルバム再現ライブをWOWOWでオンエア

2015.06.25

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くるりが過去の自分たちのアルバムを振り返るアーカイブ・ライブ・シリーズ『NOW AND THEN』をスタートさせ、その第1弾が今年4月、大阪・サンケイホールブリーゼと東京・渋谷公会堂の2ヵ所で開催された。

「僕らは来年結成20周年を迎えるんです。それで改めてお客さんも僕らも、昔を振り返れる企画として、このアーカイブ・ライブをやることにしました」(佐藤征史)

今回のライブでは1stアルバム『さよならストレンジャー』と、2ndアルバム『図鑑』が、2枚続けて、曲順どおりに全曲が演奏された。

「当時は若かったから、曲をガンガン作ってた。1stアルバムのツアーでは、2ndアルバムに入る曲もガンガンやってたと思うんです。アルバム自体に的を絞ったライブもやってなかった。だから今回は曲が喜んでくれた。そんな感覚を受けましたね」(岸田 繁)

全公演ソールド・アウト。大盛況のライブだったが、準備段階では試行錯誤があった。

「最初は、完全に解体して全く新しいものにしようって方向も考えたんです。まだファンファン(tp)が参加していない作品なので、彼女のパートも作らなきゃいけないし」(岸田)

そんななか、ファンファンの妊娠が明らかになり、岸田と佐藤はふたりでライブに挑むことになる。

「さあ、どうしようと思ったら、バンド編成が当時に近いって気づいたんです。で、ためしに音を出してみたら、サポートメンバーも含めてみんな当時の音を選んでるんですよね。アンプも、彼(佐藤)が弾いてるタッチも、自分の歌にしても。それで、当時の雰囲気を……それは完全再現じゃなくて、雰囲気を咀嚼して、その作品に当時の雰囲気がどう残ってるかをやろうっていう方向になりました。そのためには曲順どおりに演奏したほうがいい。結果、それがよかったと思ってます」(岸田)

今は滅多に聴くことのできないレアな曲を聴ける、ファンにはうれしい企画だったわけだが、このライブ通じてメンバーも大きな手応えを得た。

「自分はここ十年ぐらいVOXっていうギターアンプを使ってるんです。その音が、世界一かっこいいと思ってる。でも久しぶりに当時よく使ってたフェンダー系のアンプを使ったら、<あ!>って思うんですよ。それは、曲の作り方、詞の書き方、メンバーが鳴らした音に対する自分の反応にしてもそうで。たとえるなら、スリランカカレーしか作らへんようになってしもうた人が、久しぶりにおかんの家カレーを作ってみたら、新しい発見があったみたいな。そんな感覚ですかね(笑)」(岸田)

では、『NOW AND THEN』とはくるりにとってどんな意味をもつライブなのか。

「再履修とか、追試とか、そういう感じじゃないですかね。長いことやってなくて、単位を取りこぼしてたので。そういうのを取りにいく、みたいな」(岸田)
「始める前はファンサービス的なものになるのかなと思ったんですけど、やってみたら違うなと思ってます。まだいまは……すみません、わからないですけど。5枚目、6枚目ぐらいになったら、やる意味がわかると思います」(佐藤)

作品ごとに新しいチャレンジを続けながら、20年間走り続けている、くるり。その原点を知る貴重なライブが『NOW AND THEN』だ。このライブの模様は、選りすぐった選曲と、メンバーのインタビューを併せて6月28日にWOWOWでオンエアされる。

また、3rd&4thアルバムを再現する『NOW AND THEN vol.2』が、11月2日から全国13会場で開催されることも決定した。

くるりが“過去”に何を残し、何を“今”に繋いできたのか。ぜひこの機会に目撃してほしい。


番組情報

WOWOWライブ「くるり NOW AND THEN さよならストレンジャー / 図鑑」
06/28(日)17:00~


番組特設ページはこちら


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