6月20・21日、さいたまスーパーアリーナ(スタジアムモード)で、キングレコード主催による初の大型アニソンフェス「KING SUPER LIVE 2015」(略称キンスパ)が開催された。林原めぐみ、森口博子、水樹奈々ら、キングレコードに所属する人気声優、アニソン・シンガーを中心に計22アーティストが登場。両日合計54,000人が熱狂した、夢のステージとなった。
記念すべき一曲目は、高橋洋子が歌う「残酷な天使のテーゼ」。荘厳なステージから美しく力強い歌声が響き渡ると、アニソンを愛する27,000人のオーディエンスが一斉に歓声を上げた。「ヒカリ」を歌う堀江由衣はフロートに乗り、客席内を笑顔で滑走。米倉千尋は1996年のデビュー曲「嵐の中で輝いて」で、会場をホットに盛り上げた。
2000年代デビューのアーティスト、佐藤聡美、カスタマイZ、かなでももこ、小松未可子、every▼ing!らも、自身のアニソンを次々と披露し、息もつかせぬ展開で個性たっぷりのパフォーマンスを見せた。小倉唯はソロのほか、ユニット・ゆいかおりとしても登場。上坂すみれは客席上空を飛ぶゴンドラに乗り「七つの海よりキミの海」を披露した。
松澤由美が炎の特効と共に「YOU GET TO BURNING」を歌い上げると、保志総一朗は「Shining Tears」を熱唱。ドラマチックな歌声で観客を感動の渦へと巻き込んだ。声優アーティストというジャンルの立役者とも言える林原めぐみが登場すると、会場は前半最大の盛り上がりに。「皆さんにお届けしたい大切な曲」と語り、最後に歌ったのは「JUST BEGUN」。いま、ここから始まる…というメッセージ・ソングに、感動の拍手が起きた。
第二部は陰陽座の「甲賀忍法帖」でスタート。“妖怪”とヘヴィメタルを融合させた独自の世界観でオーディエンスを魅了。会場が一面赤く染まったのが印象的だった。また、高い歌唱力を持つ声優・喜多村英梨、その喜多村が敬愛するシンガー・奥井雅美と、パワフルな女性ボーカリストの熱唱が続くと、宮野真守は「BREAK IT!」「シャイン」などエネルギッシュな歌とダンスで観客を圧巻した。そして田村ゆかりは真っ白な衣装で登場し、3曲を披露。キュートな歌声に会場ではコールが飛んでいた。男女2人組ユニットangelaは、衣装からもオリジナリティーが爆発。「イグジスト」「Shangri-La」など両日違った楽曲で、オーディエンスを巻き込んだパフォーマンスを見せた。
今年デビュー30周年を迎えた森口博子は、デビュー曲「水の星へ愛を込めて」、そして高さ7mのリフターに乗り「ETERNAL WIND 〜ほほえみは光る風の中〜」を、万感の思いを胸に熱唱した。そしてソロ・ステージのトリに登場したのは水樹奈々だ。地上15mの高さでフライングしながら「Synchrogazer」歌い、会場中を縦横無尽に駆け抜け、「この歴史的瞬間をみんなと刻めたことをうれしく思います!」と笑顔を見せた。
全アーティストのパフォーマンスが終わったところで、うれしいサプライズが。出演アーティストのスペシャル・コラボレーションが披露された。「ハッピー☆マテリアル」(上坂・佐藤・every▼ing!・ゆいかおり・かなで)、「Forフルーツバスケット」(田村・堀江・喜多村・小松)、「飛べ!ガンダム」(保志・宮野・KATSU)、「JUST COMMUNICATION」(森口・松澤・米倉・水樹・atsuko)と、それぞれのグループに合わせたカラーの4曲をコラボ。キンスパだから実現した奇跡のような組み合わせに、観客の盛り上がりは最高潮となった。
最後のあいさつを兼ねたMCコーナーでは、全出演者がステージにズラリ。ひとりずつがアニソン&キング愛を熱く語り、2日目の公演では、予定していたMC時間を大幅にオーバーしてしまうほどだった。初日に森口のアイデアによって“キンガーズ”と命名された全出演者は、林原と奥井の曲振りから、アニソンへの愛情を胸に「Get along」を熱唱。熱狂の2日間は、アーティストたちを讃える歓声と温かな拍手とともに幕を閉じた。
※▼は黒ハート。
PHOTO BY kamiiisaka
『KING SUPER LIVE 2015』 OFFICIAL WEBSITE

水樹奈々

森口博子

angela

林原めぐみ

堀江由衣

カスタマイZ

小松未可子

宮野真守

小倉唯

陰陽座

佐藤聡美

高橋洋子

田村ゆかり

上坂すみれ

ゆいかおり