くるりのアルバム再現ライブをWOWOWでオンエア

2015.06.19

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来年に20周年を控えた・くるりが、渋谷公会堂にてコンセプト・ライブ『NOW AND THEN』を開催した。

今回のライブはくるりの1stアルバム『さよならストレンジャー』(1999年発売)と2ndアルバム『図鑑』(2000年発売)を完全再現。2枚のアルバムを曲順もそのままにすべて演奏するプレミアムな内容。

まずは『さよならストレンジャー』のオープニングを飾る穏やかな「ランチ」からライブはスタートした。岸田繁(g、vo)、佐藤征史(b)のふたりに、サポート・メンバーとして松本大樹(g)、mabanua(ds)を迎えた4人編成。エモーショナルな演奏で徐々に会場は熱気に包まれる。ブルージーなギターが印象的だった「虹」、ビリビリと新聞紙を引き裂く効果音を加えた「ハワイ・サーティーン」、名曲「東京」、佐藤が奏でるウッドベースに芳醇なメロディが寄り添う「りんご飴」など、まさにアルバムに漂うあの時代の空気感が蘇る。

MCで先日、妊娠を発表してライブ活動を休止しているファンファン(trumpet)のコメントが流され、会場を少し和ませたあと、メンバーにゴンドウトモヒコが加わり、2ndアルバム『図鑑』のパートへと突入。「それではお聴きください。くるりで<図鑑>」と、岸田の気の効いたひと言から「イントロ」へと繋ぐと、ゴンドウのフリューゲルホルンの音色がダイナミックに響き渡る。さらに、岸田がキーボードの弾き語りで聴かせた「ピアノガール」、ディジュリドゥ(アボリジニーの民族楽器)を交えた「屏風浦」など、くるりのあくなき実験精神を感じる名演が次々と繰り広げられる。特に力強い歌声が広いホールに響いた「街」は後半のハイライトといえるパフォーマンスだった。

結成から20年近くにわたり、音楽シーンに多大な影響を与えてきたくるりの原点を振り返る貴重なライブ内容に、観客は誰もが食い入るようにステージを見つめていた。ラスト2曲。「ガロン」ではくるりらしいセッションをたっぷりと聴かせ、最後は民謡のようなメロディが心に沁みる「宿はなし」で締めくくった。

くるりは今後も定期的に『NOW AND THEN』シリーズは続けていきたいという。自身の歩んだ道を辿ることで、バンドのいまを再発見する。それはとても有意義な試みだ。


番組情報

WOWOWライブ「くるり NOW AND THEN さよならストレンジャー / 図鑑」06/28(日)17:00~


番組特設ページはこちら


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