ひとクセもふたクセもあるTHE ORAL CIGARETTES節が炸裂したニューシングル

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THE ORAL CIGARETTES

ひと言では言い表すことができない、様々な要素が緻密に溶け込んだ新曲「狂乱 Hey Kids!!」。シニカルな雰囲気を醸し出しながらも、気づけばその心地良さに支配されていく。

INTERVIEW & TEXT BY 森 朋之


“歌ありき、ギターリフありき”ですからね

──「狂乱 Hey Kids!!」はファンキーかつポップなアッパーチューン。TVアニメ「ノラガミARAGOTO」のオープニングテーマとしても話題を集めています。

山中拓也 ちょうど曲作りを進めているときにタイアップの話をいただいて。作っていた曲のなかから、「ノラガミ」の世界観に合うなと思ったのが、この曲だったんですよね。「ノラガミ」にはダークヒーロー感があると思うので、明る過ぎる曲は合わないと思うんですよ。どこかダークな部分があったほうがいいなって。制作に関しては、シゲ(鈴木重伸)が受け身じゃなくなったことが大きいですね。シゲのギターリフは曲作りにおいてすごく重要……それによって曲の印象も変わってくるので。最近、あらかじめフレーズをストックするようになって。この曲のリフも、そのストックのなかにあったフレーズを組み合わせてるんですよ。

鈴木重伸 僕が考えたときはもっと遅いテンポのフレーズだったんですけど、良いハマり方をしてくれて。

──実際、曲作りに対する意識にも変化があったんですか?

鈴木 ありましたね。去年のアルバム『The BKW Show!!』の制作がすごく大変だったんですよ。曲もなかなか出来なかったし、フレーズも全然思いつかなくて。12時間くらいスタジオにいても、何も進まない日が3〜4日くらい続いて……。

山中 しかも僕がムカついてしまって、ボロカスに言ったんですよ。「なんで普段から考えないんだ!」って。

鈴木 それに対して何も言い返せなくて。その後から、時間があるときにフレーズを考えるようになったんですよね。

中西雅哉 THE ORAL CIGARETTESの曲は“歌ありき、ギターリフありき”ですからね。リズムに関しても、歌とギターをジャマせず、なおかつ聴いていて楽しいアレンジを考えるので。

認識してもらうためには、曲名も大事ですからね

──「狂乱 Hey Kids!!」のリズム、めちゃくちゃ気持ちいいです。単純な4つ打ちではなく、ファンク、ジャズのテイストも感じられて。

中西 そうですね。普通なのはイヤなんで(笑)。

あきらかにあきら ベースに関しても、やってみたことを取り入れていて。ジャズのウォィーキングベースみたいなラインを入れてるんですよね。テンポが速いから、ランニングベースみたいになってますけど(笑)、そういうトライが出来たのも良かったなって。

──ライブでも盛り上がりそうですよね。タイトルも「狂乱 Hey Kids!!」だし。

山中 何億もある曲のなかから認識してもらうためには、曲名も大事ですからね。気取った名前だったらすぐに思いつくけど、それだけでは面白くないし。このタイトルを見て「だせえ!」って思う人もいるかもしれないけど……。

一同 ハハハハハ!

山中 「起死回生STORY」のときも「だせえタイトルだな」って言われたんですけど、今は定着してますからね。「狂乱 Hey Kids!!」もすぐ違和感がなくなると思います!

“就活するか、バンドを続けるか”という悩みもあった

──2曲目「キエタミタイ」はTHE ORAL CIGARETTESらしい緻密なサウンドが印象的なナンバー。

山中 これは3年くらい前の曲なんですよ。変拍子をかなり取り入れてるんですけど、それをいまの自分たちで録ったらどうなるか?という興味があって。

中西 2012年に自主制作で「キエタミタイ」と「N.I.R.A」(シングル「起死回生STORY」収録)の両A面シングルをライブ会場限定で出したんですよ。そのとき僕はサポート(ドラム)だったんですけど、THE ORAL CIGARETTESのことは知っていて、「良い曲が多いな」と思ってたんですけど、いざドラムを叩いてみるとすごく大変で。「これ、何拍子?」みたいな。

山中 (笑)。歌詞は当時のままですね。そのときの心境がそのまま出てるというか……だいぶ闇を抱えてたので。

あきら バンドがいちばん大変だった時期ですからね。拓也が入院したり、前のドラムが辞めたり。まだ学生だったから“就活するか、バンドを続けるか”という悩みもあったし。

山中 そういう時期の曲をこうやってリリースできるのは“報われた”という感じがしますね。

自分次第だと思ってます

──ライブの動員なども含め、バンドの状況は確実に良くなってますからね。2016年1月4日には『THE ORAL CIGARETTES唇リベンジワンマン 〜復活・返上・BKW!! の巻〜』も決定。山中さんの声帯ポリープ摘出手術を経て、これが復活後初のワンマンライブになるというわけですね。

山中 喉の状態がどうなるかわからないので、自分次第だと思ってます。より良いボーカリストになって戻って来られるように頑張りたいですね

──年内は引き続き制作の日々になりそう?

山中 そうですね。今まではメロディを歌って、そこからコードやアレンジを考えることが多かったんですけど……ギターリフも歌って伝えてたので。しばらく声が出せないから、そのやり方はできないじゃないですか。だから、違う曲の作り方を編み出さないといけないなと思っていて。新しい曲調が出来るかもしれないし、いろいろ試してみたいと思ってます。


リリース情報

2015.11.11 ON SALE
SINGLE「狂乱 Hey Kids!!」
A-Sketch

151109-YS-231702[初回盤/CD+DVD]¥1,600+税
151109-YS-231703[通常盤/CD]¥1,200+税
詳細はこちら


ライブ情報

THE ORAL CIGARETTES唇リベンジワンマン 〜復活・返上・BKW!! の巻〜
[2016年]
01/04(月)東京・Zepp DiverCity(TOKYO) ※SOLD OUT!

THE ORAL CIGARETTES 唇ツーマン TOUR 2016 〜復活・激突・BKW!!の巻〜
[2016年]
02/08(月)京都・MUSE
02/11(木・祝)香川・高松MONSTER
02/12(金)広島・CLUB QUATTRO
02/14(日)福岡・DRUM LOGOS
02/19(金)宮城・仙台RENSA
02/21(日)北海道・札幌PENNY LANE
03/05(土)新潟・LOTS
03/11(金)大阪・Zepp Namba
03/13(日)愛知・Zepp Nagoya
03/20(日)東京・新木場 STUDIO COAST
詳細はこちら


プロフィール

ジ オーラル シガレッツ/山中拓也(vo、g)、鈴木重伸(g)、あきらかにあきら(b、cho)、中西雅哉(ds)。2010年、奈良にて結成された4人組ロックバンド。

オフィシャルサイト

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