劇団番町ボーイズ☆ 第二回本公演「MY DOOR ~熱~」【公演レポート】

劇団番町ボーイズ☆

151019-YS-205701第二回本公演「MY DOOR ~熱~」
2015年9月26日@青山DDD AOYAMA CROSS THEATER

2015年4月24~26日に全5ステージ行われ大盛況となった、劇団番町ボーイズ☆旗揚げ公演の再演。しかも今回は内容にアレンジを加え、新規メンバーや新しい役柄も登場し、すでに本公演を観た人も楽しめる趣向の凝らしようだ。

TEXT BY 佐藤愛美


151019-YS-210401これまで衝突を繰り返してきた、二番町高校と六番町高校。過去の大きな抗争後は冷戦が続いているが、後遺症を負う二番町リーダー・植竹翔里(演:二葉 要)だけはケガのきっかけとなった六番町リーダー・和泉志音(演:バトシン)への恨みを増殖させていた。そんな日々のなかで、植野星雲(演:糸川耀士郎)というひとりの転校生をきっかけに彼らの物語が動き始めていく──。

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鬱屈とした毎日を過ごす男子高校生たちの“リアル”が描かれた本作。それまで自身の置かれた状況に悩んだり、自暴自棄になったり……キャラクターによって様々な反応を見せていたのだが、星雲の熱意に感化され、心の奥底にあった夢や希望と向き合うようになっていく。

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ちょっとしたことで一喜一憂する多感な時期の主人公らと同年代の劇団番町ボーイズ☆だからこそ表現できるもの。例えば、何気ない学校内や下校中に遊びに行ったりと仲間内の空気感がすごく自然体であり、生徒一人ひとりの表情がとても豊かで彼らが今、何を思っているのか、観客も感情移入しやすい。

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そして、クライマックスは再び衝突することになってしまった2校間の最終抗争。照明が激しく点滅し、生々しい息づかいが聞こえるなか、殴り合うシーンが断片的に飛び込んでくる。彼らは何を想い、なんのために拳を振るうのか? 抗争に至るまでに人間模様をがじっくり描かれていたので、場内も一緒になって彼らの戦いを見守っていた。

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抗争をきっかけに他人とぶつかり、仲間を知り、初めて自分の気持ちともぶつかることができた彼らは本当にやりたいことに向き合い始めていく。ここにリアルさを感じることができたのは、演じる側の番町ボーイズ☆の演技・舞台に対するひたむきな姿に重なって見えたからだろう。

151019-YS-210405彼らのほとんどが演技経験のない、いわばゼロからのスタートで作り上げた舞台。技術の足りないところは主人公同様“熱意”でカバーし、最後には観客の心を動かす内容になっていたのではないだろうか。

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11月18日からはあらたな舞台「HOME~魔女とブリキの勇者たち~」が幕を開ける。タイトルから見ても今回とはかなり異なる演出が予想されるので、始動したばかりの勢い溢れる彼らの舞台を今後も見守りたいと思う。

公演を終えたメンバーからのメッセージが到着


公演情報

第3回本公演「HOME~魔女とブリキの勇者たち~」
11/18(水)~11/23(月)東京・草月ホール
ゲストキャスト:伊崎央登(EMALF)、植木 哲、kyo-hey、松島勇之介(10神アクター)、森崎ウィン、山本 学、小柳 心、高品 雄基
劇団番町ボーイズ☆キャスト:瑛、糸川耀士郎、木津つばさ、黒崎澪音(★)、平良翔太(★)、堂本翔平、とまん、中島 健(★)、西原健太(★)、二葉 要、二葉 勇、バトシン、松本大志、籾木芳仁、矢代卓也(★)、三上龍馬(★)
★はダブルキャスト予定


プロフィール

ゲキダンバンチョウボーイズファイブ/志村禎雄、とまん、バトシン、瑛、糸川耀士郎、木津つばさ、黒崎澪音、田中理来、中島 健、松本大志、三上龍馬、籾木芳仁、矢代卓也、堂本翔平、西原健太、二葉 要、二葉 勇、からなる演劇集団。2014年11月結成。2015年4月、劇団TEAM-ODACの全面協力のもと、旗揚げ公演「MY DOOR ~熱~」開催。

オフィシャルサイト

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