誰よりも音楽の素晴らしさ、力を信じているOKAMOTO’Sが生み出す“ロック・オペラ”

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OKAMOTO’S

自分たちが愛してやまないロックを継承しつつ、今のこの時代を生きる4人が感じることを詰め込んだ最新アルバム『OPERA』が完成。OKAMOTO’Sのメンバーも太鼓判を押す自信作について聞く!

INTERVIEW & TEXT BY フジジュン


総合的なエンターテインメント

──6thアルバム『OPERA』が完成です。

オカモトショウ コンセプチュアルなアルバムなんて、月額で音楽を聴く今の時代とは逆行しているかも知れない。そんななかで、こういった大作を完成させられたことがうれしいし、聴き手がどう受け取ってくれるか楽しみです。

──“ロック・オペラ”という言葉自体、初めて聴く人が多いかも知れないです。

ショウ “ロック・オペラ”というのは60年代末に流行った、一枚を通して物語性を持った作品を指していて、今作はその精神性を継ぎたいというより、同じような物語性を持った作品を作った、という意味で。若い人たちには新しいものとして捉えてもらってもいいと思います。

ハマ・オカモト 今、草彅洋平さんに書いていただいている『OPERA』の小説を一部WEBで公開していて、内容を知った状態でアルバムを聴いてもらうという展開をしています。聴くだけの音楽という枠を越えた、総合的なエンターテインメントとして受け取ってもらいたいですね。

俺たちはそれでも音楽をやるんだってこと

──斬新です! 俺は今作を聴いて、孤独や失望を感じながら、夢や希望は捨てきれない主人公が音楽に支えられる。でも最終的に音楽は救ってくれないから、同じループに陥るという物語が見えて。それって4人が感じてることをそのまま描いたように受け取りました。

オカモトレイジ 完璧です! そのまま書いてください。

オカモトコウキ 今回、すごくスケールの大きな作品になったように見えますが、僕らは自分たちとより距離の近い作品を作りたかったですし、今の時代や年齢感で感じてきたものを正直に表現したくて。音楽には何も意味がないかも知れないけど、僕たちはそれでも音楽をやるんだってことを提示したくて作りました。

ショウ 俺らのなかでロック・オペラと言えば、ザ・フーの『トミー』。見えない、聞こえない、喋れないという三重苦を抱えたトミーのような精神世界を描くことはできないなかで、「TOMMY?」では酔っ払って財布と携帯と鍵を失くした三重苦を歌ったり、「Dance With Me(Album ver.)」では、“ローリングストーンズが最高だってことになんでみんな気づかないんだろう?”と孤立感を歌ったり。自分はひとりぼっちなんじゃないか? という孤独を表す比喩を現代風に描けないか? ということをすごく考えて歌詞を書きました。

4人で立ち向かえたのは、バンドとして大きかった

──今作はそれぞれが作詞作曲を分担。制作前に作品全体のテーマを掲げて、物語を構成して、意思や方向性や統一していくのがいちばん大変だったんじゃないですか?

コウキ まさにそうです。基本的なプロットや曲のイメージはショウが考えてきたんですが、それが何を言いたいのかを全員が理解するまでが大変で。メンバーは10年以上もいるので理解も早かったんですけど、それを周りの大人に理解してもらうことが大変で。

ショウ 最初は俺とコウキが意思疎通をしっかりしてデモを持ち合って。ある程度、曲順も想定してデモを並べたところで、メンバーにしっかり伝えて。そこに4人がちゃんと乗っかってくれて、主人公像も一緒に描いていく作業ができたのは大きかったですね。サウンド面でも「うまくやれ」はハマくんが指揮を取ってセッションしながら作っていったり、「楽しくやれるハズさ」はレイジが趣味で作ったトラックに俺がメロディを乗せたり。

──「夢の中へ…」はバンドサウンドにさえこだわっていないものの、すごく意味ある曲で。

レイジ 自分たちでも驚くような、変な楽曲がたくさん収録できて面白かったですね。

ショウ 今回はライブのことも意識し過ぎないようにしましたし、自分たちの常識も覆して、そこまでやらなくていいんじゃない? というところまでとことん突き詰めて。そこに4人で立ち向かえたのは、バンドとして大きかった。

レイジ あと、これまでにリリースしたシングルがここまでストーリーにハマったのが奇跡的で。シングルは入れないという選択肢もあったんですけど、アルバムに入れたらより意味のあるものになって、ピタッとハマった。奇跡としか言いようがないアルバムです(笑)。そもそも、「Dance With Me」で岸田さん(くるり)と作業して、4人がそれぞれ歌詞を書いたら、言い方は違えど同じことを書いていたりして。今考えると、あのときに今作のテーマが決まったと思うし、それまでのシングルも意思疎通ができていたことの確認にもなった。今バンドで言いたいことが、純度高く込められたと思います。

──CDといった音楽の現物がそこまで重要視されなくなってきてるなか、下の世代に向けてってところでも今作が出来たことは大きいと思います。

コウキ 若い世代からの最後の抵抗です(笑)。僕らは今後も現物がなくなったりしないよう切に願ってます。

ショウ 音楽だけで楽しむことが難しくなっているからこそ、音楽が好きな人にはしっかりと楽しんでもらえる濃い作品になったと思いますし。そこまでじゃない人も物語だったり、音楽以外の入り口からも楽しんでもらえるように考えています。そこからさらに舞台や映画に派生しても面白いなと思っていたり。そこで結果的に音楽へ辿り着く術をエンターテイナーとして、楽しく提示できればいいなと思っています。俺らの感覚で、新しい形を作り上げられたらいいですね。

ハマ・オカモトに続け!? OKAMOTO’Sが一問一答に挑戦した「5秒で答えて」
ミュージックビデオを解説した「MV SELF REVIEW」を近日公開!


リリース情報

2015.09.30 ON SALE
ALBUM『OPERA』
アリオラジャパン

150924-YS-233402[初回生産限定盤/CD+DVD]¥3,333+税
[通常盤/CD]¥2,870+税
150924-YS-233403[完全生産限定盤/アナログ2枚組]¥3,704+税
詳細はこちら


ライブ情報

OKAMOTO’S TOUR 2015-2016 ‟LIVE WITH YOU”
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プロフィール

オカモトズ/オカモトショウ(vo)、オカモトコウキ(g)、ハマ・オカモト(b)、オカモトレイジ(ds)。中学校からの同級生で結成。2010年、日本人男子としては最年少の若さでアメリカ・テキサス州で開催された音楽フェス『SxSW2010』に出演。アメリカ七都市を廻るツアーや豪州ツアー、香港、台湾、ベトナムを回ったアジアツアーなど、国内だけでなく海外公演も積極的に行っている。2015年11月からは年をまたいで全国22会場を回るツアー『OKAMOTO’S 2015-2016 “LIVE WITH YOU”』を開催予定。

オフィシャルサイト

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