賛否両論のお笑いコンビ「メイデン玉砕」が、メタルの力を笑いに変える!

2015.09.16

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大胆にもヘヴィメタル界の重鎮、あのアイアン・メイデンから名を借用して、お笑い界に殴り込んだ若手芸人がいる。それがお笑いコンビ「メイデン玉砕」だ。

「メイデン玉砕」は東京NSC12期生の橋山メイデン、のちむらたかしの2人組で、同期にはジャングルポケット、渡辺直美らがいる。彼らは、すべての芸にメタル愛を詰め込んだ、「メタル濃度100%」の若手芸人。YouTubeチャンネル「メイデン玉砕のHeavy Metal TV」では長髪、ヘッドバンギング、デスボイスといったメタルの要素を取り入れた、体を張った芸を数多く見ることができる。またコメント欄が、一般のコメントの数以上に、メイデン玉砕自らによるメタル感のあるコメントで埋め尽くされている点も要チェックだ!


もちろん相手は虫だけではない。フィンランドから来日中のメタルバンドの潜伏先を特定し、乗り込んで渾身のメタル芸をぶち込んでいる。

たしかに芸人にとっての「音楽」が、重要な要素となることがあるのは間違いない。すでに成功した芸人が、キャリアの中盤から活動の幅を広げるために、「音楽」を自ら取り入れることは少なくない。近年であれば、自らのレーベル「SLENDERIE RECORD」を設立した藤井 隆や野外音楽イベント『コヤブソニック』を開催した小藪千豊、そしてDJ、音楽ライターとして活躍するダイノジ大谷らの活動は広く知られているであろう。

また「ラッスンゴレライ」でお馴染みの8.6秒バズーカーのように、音楽経験を生かして、「リズム芸」といったジャンルでブレイクを狙うのは、若手芸人が最短で売れる方法論として確立されている。しかしメイデン玉砕にとっての「音楽」とは、いや「メタル」とは、芸を構成する「唯一にして最大の要素」である。

 

とにかくメタル。ただひたすらメタル。それがメイデン玉砕!


例えば、一見するとただ体を張っただけに見える、重りを付けて「乳首の限界」に挑戦する動画でも、その重りはコンビ名の由来ともなったアイアン・メイデンのCDの束を使用するという芸の細かさ。「隙あらば、メタル!」。これがメイデン玉砕のキーワードだ。

しかし、よくよく考えなくとも、この芸風はメタルを愚弄していると思われかねないものだ。コアなファンが多いことで知られるメタル界。実際に地上波に出演した際には、WEB上で「メタルをバカにするな!」「許せない!」との声もあった。しかし一方で、SEX MACHINEGUNSの「みかんのうた」のように既存のメタルに笑いの要素を巧妙に入れて人気を博したという歴史もあり、「ある意味、メタルの精神の継承している!」とメイデン玉砕の革新性を評価するメタルファンもいる。

果たして、メイデン玉砕はブレイクするのか。それとも名前通り、玉砕してしまうのか。天国か地獄か。彼らの今後に目が離せない。

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