ザ・チャレンジにしかできない、潔さ!ロックバンドで「すっぽんぽん」

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ザ・チャレンジ

2015年、ミニアルバム『スター誕生』にてメジャーデビューを果たした、ザ・チャレンジが1stシングル「すっぽんぽん」を完成させた。「デビューですっぽんぽん?」「ロックバンドですっぽんぽん?」と注目を集める同作を沢田チャレンジ(vo、center)が語る。

INTERVIEW & TEXT BY 宮本英夫


自分にツッコミを入れる瞬間があって

──第一印象は「おいしいフレーズを盛り込みすぎ」。ド頭にキャッチーなリフがあって、さらにキャッチーなサビ始まりで、Aメロのワクワク感、落ちサビに別メロディの掛け合いとかもあって。なんておいしい曲だ! と。

沢田チャレンジ それを3分台にまとめるという。

──ポップの魔法ですよ。すごいと思いました。

沢田 普通のロックバンドは、絶対に「すっぽんぽん」という曲でメジャーデビューしないと思うんですよ(笑)。だけど、ここで普通にロックバンドらしいストレートな曲を勝負曲にするのは、ザ・チャレンジじゃない。この曲がコンビニで流れたりしたときに「なんだこれ!?」って、いわゆるロックユーザーではない人たちが振り向いてくれるサウンドにしたいなと思って、振り切って作りました。でも、ふと冷静に立ち返ったときに「ロックバンドのデビュー曲ってこれでいいんだっけ?」って、自分にツッコミを入れる瞬間があって(笑)。

すっぽんぽんブームみたいなものがあると思っていて

──なるほど(笑)。わかります。

沢田 ファンの人たちからも「えー、全然違う!」という声が来るかな? と思ってビビッてたんですけど、おおむね好評な声が多くて安心してます。今まではライブで再現できることしか音源でやらなかったんですけど、今回は鍵盤やホーンも入れているので、そこらへんもどうなのかな? と。一般の人たちに聴いてもらううえで、音として弱くなっちゃうのは避けたいので。「すっぽんぽん」というタイトルのわりには、音は全然すっぽんぽんじゃないです。

──そもそも“すっぽんぽん”というワードを思いついたのは、どんなきっかけがあったのですか?

沢田 本当に強い言葉や良い言葉って、メロディがなくても曲のように聴こえるんですよね。“すっぽんぽん、すっぽんぽん”と言ってるだけで曲っぽくなるというか、高揚する感じがあるなと思って、ずっとストックしていた言葉ではありました。実は最初、丸裸の愛みたいな意味で「すっぽんぽんLOVE」というタイトルだったんですけど、スタッフから「『すっぽんぽん』だけで行ったほうがいいでしょ!」というアドバイスがあって。どこかで振り切れてなくて“LOVE”を付けてたんですけど、自分が躊躇してしまうところを客観的に指摘してくれる人がいるとすごく助かりますね。それで「すっぽんぽん」にしたらグッと抜けが良くなった。しかも今の世の中、すっぽんぽんブームみたいなものがあると思っていて。裸になる芸人さんが増えているじゃないですか。

お子様からロック好きのおじ様までカバーできる、今の日本で唯一のワード

──それはミュージックビデオに出演している、とにかく明るい安村さんへの前振りですね。

沢田 それもありますけど(笑)。世の中に“裸になろうよ感”があると思うんですよ。丸裸なものが注目されて、ファッションでもノームコアといって、白いTシャツをあえて着るのがブームになっていたりとか、“素でいこう”という雰囲気があるんじゃないかな? と。で、今回の曲の最初の元ネタは、2014年のいちばんのヒット作である「レット・イット・ゴー~ありのままで~」だったんですよね。レリゴーをザ・チャレンジなりに解釈した曲が、実は「すっぽんぽん」なんです。

──おお。なるほど!

沢田  “少しも寒くないわ”というのも、裸だけど寒くないと言ってるんだと。だからレリゴーの和訳は“すっぽんぽん”なんじゃないか? と思ったのと、今年ポール・マッカートニーさんが来日して、ザ・ビートルズって改めてすごいなと思ったんですが……「レット・イット・ビー」も(和訳は)“すっぽんぽん”じゃね? と。そうすると、お子様からロック好きのおじ様までカバーできる、今の日本で唯一のワードが“すっぽんぽん”なんじゃないか? という、僕のマーケティングの結果として出たのがこの曲です(笑)。

──参りました(笑)。でも本当に良い歌詞だと思いますよ。“ちゃんと「僕」で愛したい/もっと「僕」で愛されたい”とかグッときます。

沢田 ありがとうございます! そうなんです。それだけを言いたいがために作ってますから、そこに気づいていただければ。いろいろネタを入れてデコラティブにしてますけど、この部分だけは音を薄くして、いちばん歌がよく聴こえるようにしているので。「なんで“すっぽんぽん”になる必要があるんだっけ?」というときに、このメッセージをちゃんと言いたかったんで。

ぽんぽんぽんぽん盛り上げるしかない(笑)

──このシングルで、いよいよ本格的にメジャーシーンに突入していくわけですが。今どんな心境ですか?

沢田 一般の音楽リスナーに対しては、曲を聴いてください! って感じなんですけど。なんかね、まだまだ関係者の方々に、ザ・チャレンジがニセモノかホンモノか、遠巻きで見られてる感じがするんですよね。ノッてくれる人はすごくノッてくれるんですけど、そこの溝を埋めていく作業もしたいです。いや、果たしてその溝を埋める必要はあるのかな? とも思ってるんですけど……ドーンッ! と突き抜けて、嫌でも認めさせるしかないのかなというふうに思ってますけどね。

──媚びる必要はまったくないと思います。

沢田 僕たちにはロックバンドのど真ん中な感じがないんだなって、日々悩んでますけど、結局できないんですよ、僕にはそういうことが。だから端っこのほうでできるだけ楽しく、ぽんぽんぽんぽん盛り上げるしかない(笑)。カウンターでい続けようかなと思います。

──一生チャレンジャー。バンド名がそうですから。

沢田 守りに入ることはできないんで。今トレンドになってるところに行ったって、良い場所は残ってないんで。誰もいないところに行って、お祭りをするしかないなと思ってます。


リリース情報

2015.08.26 ON SALE
SINGLE「すっぽんぽん」
EMI Records

150827-YS-222902[初回生産限定盤/CD]¥1,200+税
150827-YS-222903[タワーレコード限定盤/CD+DVD]¥1,800+税
詳細はこちら


ライブ情報

ワンマンツアーチャレンジ 2015
09/19(土)大阪・梅田 Zeela
09/20(日)福岡・ROOMS
09/22(火・祝)愛知・名古屋CLUB UPSET

対バン関東ツアーチャレンジ 2015
09/13(日)神奈川・F.A.D YOKOHAMA
09/26(土)東京・代官山UNIT
10/04(日)千葉・LOOK

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プロフィール

沢田チャレンジ(vo、center)、チャレンジオノマック(vo、g)、タラコチャレンジ(vo、g)、ヤンキーチャレンジ(b)、ドラゴンチャレンジ(ds、Ei Ei Oooh)。2010年結成。ミニアルバム『スター誕生』にてメジャーデビューを果たした。

オフィシャルサイト

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