原点回帰で見える、GARNiDELiAの根幹と未来への可能性

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GARNiDELiA

インディーズ時代の代表作「ARiA」「SPiCa」など14曲に加え、これまでリリースしてこなかった秘蔵曲を収録した最新アルバム『BiRTHiA』が完成。常に進化し続けるGARNiDELiAの軌跡を体感せよ!

INTERVIEW & TEXT BY 榑林史章


聴き比べると、私も大人になった

──今作『BiRTHiA』は、インディーズ時代の音源をリアレンジして、あらたにバックトラックとボーカルを収録したアルバムということで。

メイリア メジャーデビュー以前からを含めた、私たちの歴史というか、ここに至るまでのストーリーを知ってほしくて。インディーズでリリースした2枚のミニアルバム『ONE』『PLUSLIGHTS -21248931-』に「COLOR」と「Break down」、そして新曲「Birth」を加えた構成です。曲順は、一枚のアルバムとして聴きやすくてストーリーが感じられるものをと私が考えました。

──インディーズ当時の曲を聴いて今思うことは?

メイリア 当時の音源と聴き比べると、私も大人になったな~と思いますね(笑)。「ARiA」のときは、まだ18歳だったので、声質や歌い方で変わったところがたくさんあるんです。昔の音源を持っている方も、そうやって聴き比べて楽しんでもらえたらと思います。

toku 当時は、それがそのときの完成形だったけど、振り返ると音圧重視だったし、突っ込んだコンプをかけたりしていて、現在の音の流行とはまったく違うんですね。そういう部分で現在進行形であるGARNiDELiAが、例えばハイレゾなんかを見越した音作りを同じ楽曲で試みたということも、今回のひとつのテーマだったと思います。

これはもうGARNiDELiAの音楽だよね

──いちばん古いのはどの曲になるのですか?

toku 「COLOR」です。これは、beatica(ビーティカ)というバンドで作った曲で、後に“へっどほんトーキョー”というサークルで初音ミク版を作って。それをメイリアがソロで歌い、アニメ「フリージング」のタイアップに使用されたという経緯があります。

メイリア そのときはまだGARNiDELiAは結成前で私個人の名義だったんですけど、tokuさんが作った曲で私が歌っているのだから、これはもうGARNiDELiAの音楽だよねってことで、今回入れました。

toku GARNiDELiAとしては、「ARiA」が原点になるんですけど、そのちょっと前からこういう流れがあったんだよということが、少しお伝えできればという意味もあります。

私にとっては特別な曲ですね

──その「ARiA」は、どういう経緯で生まれた曲ですか?

toku 元々ボカロ曲として作ったもので、ニコニコ生放送を観ている人に参加してもらいながら番組中にリアルタイムで作ったんです。同時期にメイリアとも出会っていたので、じゃあ「ARiA」のボカロ版とメイリアが生で歌ったバージョンの両方を同時にニコニコ動画にアップしようってやってみたという。

メイリア 私のメイリアという名前も、本名と曲名の「ARiA」をミックスして生まれた名前なので、私にとっては特別な曲ですね。

あらたなワクワクが生まれたらいいな

──「Birth」は新曲とのことですが。

メイリア 秘蔵曲みたいな感じですね。インディーズ時代から1コーラス分くらいデモがあって、それを完成させました。ライブでみんなと一緒に歌える曲を作りたいと思って、すごくアゲアゲの曲になりましたね。歌詞は、“生まれる”がテーマ。音が生まれるワクワク、恋が生まれる高揚感やドキドキ、キラキラした気持ちを表現しています。ライブでみんなと歌ったとき、そこでまたあらたなワクワクが生まれたらいいなと思います。

toku アルバムタイトルの“BiRTHiA”にも“Birth”という言葉がかかっていて。“生まれた場所”という意味なのですが、ここからまたあらたにスタートしようという想いを込めてタイトルをつけました。

あたかも宇宙を浮遊しているかのよう

──今回インディーズ曲をレコーディングし直しただけでなく、「ARiA」のミュージックビデオ(以下MV)を実写で撮影し直し、さらに初回生産限定盤には「ARiA」の小説も付くとか。

メイリア MVは、元々アニメーションだったからこそ表現できた宇宙感を、三次元でどう表現するかがキーになりましたね。CGとプロジェクションマッピングを駆使して撮影して、私があたかも宇宙を浮遊しているかのような映像になっています。これも当時の映像と見比べて楽しんでいただけるかと思います。

toku 小説は、作家の海冬レイジ先生がラノベにしたいと当時書いてくださっていたものがあって。訳あってお蔵入りしていたのですが、今回100ページのサイズにリライトして収録しました。やっと発表できて、うれしいです。

修行みたいでしたよ(笑)

──すごくてんこもりな内容になりましたね。

メイリア 次のアルバムに対するハードルが上がり過ぎて、どうしようかと思ってます(笑)。

toku しかも、これを約1ヵ月で制作しましたからね。

メイリア 本当にハードな制作で、修行みたいでしたよ(笑)。香港のライブイベントに行く前日までマスタリングしていましたからね。でも5年という月日があったからこそ、実現できた制作だったと思いますね。

──曲は、これで出し尽くした感じですか?

メイリア 実は「Prayer」と「花」という2曲は盤として発表していません。インディーズ時代から応援してくれている方の間で人気の高い曲だから「何で入ってないんだ!」と言う方もいるかもしれないけど……。一度に全部出しちゃうのはもったいないし(笑)。

toku その2曲は、配信でも聴けるので。

メイリア その代わり、「Breakdown」は初音源化なんですよ! スマートフォンゲーム「CROSS×BEATS」でプレイしないと聴けない曲なので、喜んでくれるファンの方も多いと思います!

★GARNiDELiAが一問一答に挑戦した、動画企画「5秒で答えて」はこちら!


リリース情報

2015.08.26 ON SALE
ALBUM『BiRTHiA』
SMEレコーズ

150824-YS-212202[初回生産限定盤/CD+DVD+小説]¥3,000+税
150824-YS-212203[通常盤/CD]¥2,315+税
詳細はこちら


ライブ情報

GARNiDELiAワンマンライブ「stellacage vol.Ⅲ」
11/07(土)東京・豊洲PIT
詳細はこちら


プロフィール

ガルニデリア/女性ボーカリスト・メイリアとコンポーザー・tokuによるユニット。2010年結成、2014年にシングル「ambiguous」でメジャーデビュー。GARNiDELiAの由来は「Le Palais Garnier de Maria(メイリアの歌劇場、歌う場所。の意)」と、tokuの生まれた年に発見された同名の小惑星「コーデリア (Cordelia)」からのアナグラム。

オフィシャルサイト

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