芸術か?奇行か?妙な制限や設定に果敢に挑むオーケストラたち

2015.08.25

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コンサートでキレイなスーツやドレスを着ているオーケストラの楽団員。なんだか住む世界が違う超上流階級の遠い存在のように感じられるが、実はそんな人たちばかりではない。お堅そうなイメージが吹き飛ぶ、バイタリティ溢れる世界のオーケストラを紹介しよう。

 

◎唐辛子をこよなく愛す音楽家たちで結成された楽団

音楽家兼唐辛子愛好家のチリ・クラウスによる「唐辛子は様々な料理と合うから、音楽とも合うかもしれない」というあまりにもふざけた提案で行われた、世界一辛い唐辛子キャロライナ・リーパーを食べながら演奏するプロジェクト。楽団員たちは苦しそうな表情を見せ、演奏後には舞台上に倒れこむ人まで……。キャロライナ・リーパーがどれだけ危険なのかは大いに伝わってくるが、ここまで誰得な挑戦は見たことがない。

 

◎図書館並の超静音オーケストラ


こちらは43dBという小音量でオーケストラの楽曲「カルメン」を演奏できるのか挑戦した動画。dB(デシベル)といわれてもピンとこないかもしれないが、40dBが大体図書館並の静かさと聞けば、いかに小音量かがおわかりいただけるだろう。演奏の音量が43dBを超えるとランプが光り、演奏がストップしてしまう。ちなみに通常の音量でカルメンを演奏すると90dB(騒々しい工場の中)ほどになるんだそうでかなり音を抑えなきゃいけないことがわかる。ただやみくもに小さな音で演奏するのではなくちゃんと強弱をつけて演奏しているところはさすがのひと言だ。実はこれは「エルゴスリー」という静音掃除機のプロモーション。「エルゴスリー」の動作音が約43dBということで、同じ音量がどれだけ静かを実証したのだとか。

 

◎そのコンサートには指揮者しかいない……


指揮者が指揮棒を振ると鳴り出すオーケストラと演奏に聴き入る観客。一見普通のコンサートのようだが、ひとつ違うのは指揮者以外の演奏家はこの場にいないということ。国内5ヵ所に散らばっている演奏家たちはモニターを通して指揮者を見ながら演奏している。バラバラに演奏しているとは思えない一体感に本当に通信なのか疑ってしまう人もいると思うが、これはスウェーデンの通信会社Teliaが行ったプロモーション。いかに自社の通信にずれや抜けがないかを実証するために地元のエーテボリ交響楽団の協力をお願いしたんだとか。

 

決められた音量の中でクリアできるまで何度も演奏したり、わざわざ遠方にバラけていつもの曲を演奏したり、ましてや激辛唐辛子に苦しめられながら曲を吹き切ったり……。今回紹介した3つとも実在するオーケストラとして普段は普通の演奏活動を行っている。優雅な演奏会だけでなくこんな仕事もちゃんと本気でこなせるだなんて……。なんたるプロ根性。おみそれいたしました。

PHOTO:(c) stokkete – Fotolia.com

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