誰かを想う気持ちが“切なさ”に──。家入レオの「君がくれた夏」

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家入レオ

フジテレビ系月9ドラマ「恋仲」主題歌として物語を支える、新曲「君がくれた夏」。作品のテーマを身近に感じることができたことで、より家入レオ自身が現在歌いたい、発信したい想いが表れた一曲となっている。

INTERVIEW & TEXT BY 恒川めぐみ


自分から何かを発信することの大切さ

──シングル「君がくれた夏」の制作はいつ頃からスタートしたのですか?

自分から何かを発信することの大切さをすごく感じている

家入レオ 実は『家入レオ 4th ワンマンTour ~20 twenty~』の前から始まっていました。ツアー中ということもあり、過酷なスケジュールではあったんですけど(笑)、ライブをしながら制作することによって、ここからまたあらたなスタートを切るんだと実感できましたね。デビュー4年目に入り、自分から何かを発信することの大切さをすごく感じているんです。“自分はこういう音楽を作りたいから力を貸してほしいんです”と、まずは自発的に行動を起こさないといけない時期に差し掛かっているんだなと。

それに気づいた途端、切なくなってしまって

──責任感がより大きくなっているのかもしれませんね。今作はフジテレビ系月9ドラマ「恋仲」の主題歌でもありますが、まずは台本を読むところから?

家入 そうですね。台本の内容が身近に感じるところがあり、あまりドラマという感覚がなかったんですよ。主人公が上京して建築家になるために日々健闘する日々の中で、恋や友情、社会、いろいろなものに揉まれて少年が大人になっていくというストーリーで。私も昨年の12月で20歳になりましたし、同世代も就職活動が始まったりして、みんなそれぞれが大人になるために一歩踏み出そうとしているので、その背中を押せる曲にしたいなと強く思いました。

──ドラマの内容が共感しやすかったからこそ、“自分から発信するものを作りたい”という意志を投じやすかった?

家入 そうなんです。20歳を迎える頃って、ある意味、日常が切り替わる時期だと思うんですね。子供の頃は大好きな友達とずっと一緒にいることが当たり前で、別れるときに「また明日ね〜」って言いますよね? でも高校、大学と大人に近づくにつれて、その別れの挨拶が「また今度ね」に変わっていく。それに気づいた途端、切なくなってしまって。

https://youtu.be/bn-lp9i8pbE

大人って、別れをたくさん経験した人のことをいうのかもしれない

──次に会うまでの長さが変わりますね。

家入 離れれば離れるほど「あぁ、この子が語る未来の夢の中に私はいないんだな」「些細な喧嘩をする役目は、もうその子の日常では違う人がやっているんだろうな」とか考えてしまうんですね。なら、この距離感だからこそできる関係を築いていこうと心に決めたときが本当に子供から大人になる旅立ちなんじゃないかなって。それがなんだか寂しくて“終わったものにしか永遠ってないんだな”と気づいた瞬間でもありました。もちろん人それぞれ、自分なりにしっかり未来へ歩もうとはしているんですけど。

──突然、自分は独りなんだと気づかされる時期が来ることはありますよね。

家入 そう! その、ふとした孤独感のようなものを「君がくれた夏」で表現しようと思っていました。大人って、別れをたくさん経験した人のことをいうのかもしれないですね。

またあらたに人と出会う旅に出る

──20歳になった今のレオさんにとって別れは寂しいものですか? それとも……。

家入 寂しさよりも、その先まで見ている気がしますね。必ずしも別れは涙のさよならじゃない。そう思います。それに、人が孤独を感じるのは、愛を知るために必要だからだと思うんですよね。だから「君がくれた夏」は、今までずっと一緒にいた愛を教えてくれた人と別れて、またあらたに人と出会う旅に出る。そんな希望も同時に込めています。

──そのメッセージを、優しい歌声がさらに叙情的に彩っていますよね。

家入 エッジが効いたメロディラインだと思うんですけど、いつものように声を張った歌い方をするのではなくて、少し空気感を持たせることによって……例えばサビの“君がくれた夏”の“れた”で、強いハイトーンがくるかなと思いきや、声を抜くことによって、聴く側は「あれ?」って、ちょっと気になると思うんですよ……言葉がつたなくてすみません。掴みたいと思っていたものが掴めなかったら切なくなりますよね?

──なります、なります。

家入 それが、なおさら人の気持ちに連結するというか。そこを意識して歌いました。

10代ならではの勢いを自分でも感じられる

──2曲目「Shooter」では、また歌い方がガラッと変わりますよね。ファンク調で。

家入 実はこの曲、10代のときに作って長い間温めておいたものなんですよ。出すタイミングを待っていたというか。

──えっ、そうなんですか?

家入 10代の頃は、保証のない未来に希望を持つよりも、自分の可能性を断ち切ってでも目の前にある今を生きたい。今、この瞬間の自由がほしい。でも、認められたい……とジレンマに襲われていたんです。そんな矛盾を描いた曲だったので、当時すぐリリースしてしまうと、どうしても愚痴っぽくなってしまうだろうなって(笑)。だけど、すでにライブでも披露しているんですけど、今の私の感覚で再現することで10代ならではの勢いを自分でも感じられるのと同時に、いい意味で距離感ができて、ひとつの作品として歌えるようになったと思います。

──最近のレオさんの歌は、表現力も声のトーンもかなりバリエーションが広くなって、すごみが出てきている感じがします。

家入 たしかに振り幅は広くなったかもしれませんね。それはライブの経験を積んできたからだと思います。そして、もっともっと伝えたいことがたくさんあるから。今は歌っていてすごく楽しいです。

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リリース情報

2015.08.19 ON SALE
SINGLE「君がくれた夏」
Colourful Records

150819-YS-141902[完全生産限定盤/CD+ナップサック]¥1,700+税
150819-YS-141903[初回限定盤/CD+DVD]¥2,000+税
150819-YS-141902[通常盤/CD]¥1,200+税
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ライブ情報

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プロフィール

イエイリレオ/福岡出身。13歳で音楽塾の門を叩き、青春期ならではの叫び・葛藤が爆発する「サブリナ」を15歳で完成させる。それと同時に音楽の道で生きていくことを決意、翌2011年単身上京。2012年2月にシングル「サブリナ」でメジャーデビューを果たした。

オフィシャルサイト

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