ken(L’Arc~en~Ciel)/放談我報OUTLET 第99談

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大のオトナが無邪気にフリー・トーク。
雑誌「ワッツイン」好評連載のアウトレット!

第99談

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K 小さい頃、純白の動物園にいる超巨大なキングコングになぜか自分だけが追いかけられる夢を繰り返し見ていたという弊誌編集担当①。

S 「試合中無音になって応援が関係なくなる瞬間がある」と、プロの回答をした元アメフト日本一のレコード会社のラルク アン シエル担当。

ken 昔、夜中にバイクがエンストし、30kmほどバイクを押しながら家まで帰った経験がある当連載マスター。自分で自分を応援した思い出。

Y 「今日はまだ誰とも会話してないから喋りたくてうずうずしてる」という前振りで周りをビビリ上がらせた、お喋り大好きライター女史。

H 最近、中学時代の体育祭のビデオを観たところ、応援団の副団長をしている自分の姿が偉そうで驚いたというkenのマネージャー。

F 徹夜作業は、“応援”という名目で大量購入したお菓子を友に頑張る編集担当②。作業する時間よりも食べてる時間のほうが長いことも。

B 街コンで知り合った人とふたりでご飯に行ったという話に、「ちゅーしたの?」という大人たちからの質問が殺到し、困惑ぎみな弊誌編集者。

 

雑誌の「ワッツイン」では、“人は応援されたら力が増すのか”を談義した放談メンバー。

こちらのアウトレットでもその話題の続きから。kenが自分で自分を応援した経験を語る!

ken よく、“誉めたら伸びる”ってあるでしょ? あれ、ほんと?

S 人によりますよね。

K Fは叱られて伸びるタイプだな。

H (笑)。そうなんだ。

K 確実にそうだと思う。

H 誉めたら調子に乗る?

K うん。

ken じゃあ、応援しちゃダメなタイプなんだ。

F Mなので。

Y Bちゃんは誉められて伸びそう。

B そうですね。誉められるとうれしいです!

K そういうのって、誰しもがちっちゃい頃から言われてたりするじゃないですか? じゃあkenさんはどっちだったんですか?

ken あまり誉められたことないよ。

Y えー?

K じゃあ、周りの人に叱られて伸びるタイプだって思われてたのかな。

ken 叱られもあんまりしなかった。

Y フラットだったのか。

S どっちが自分のやる気が出るかっていうことですよね。誉められたときか、“くっそー!”って思ったときにやる気が出るのか。

ken それでいうと、俺は“くっそー!”って思ってやる気が出るほうかも。ギターの練習はひとりでしてるから、応援もないし(笑)、おかしいって言われることもない。だから自分ひとりで“弾けないなぁ”とか、“もうちょっとうまくいくのになぁ”っていうので、“くそー!”って。

K それで自分を奮起するわけね。

H それ、できたときはどう思うんですか? “やった! 俺すげー!”ってなるんですか?

ken それがね、最初の“できないこと”ができるようになった頃には、次の“できないこと”が出てくる。

一同 あー。

ken 自分を誉める時間がないまま、次の“できないこと”を練習しないといけない。だから、ギターは面白いんだけど、“あー、もう!”みたいな(笑)。

K それでもまだできないことが出てくるというのはすごいですよね。

ken 難しいフレーズをどんどんやっていくわけではなくて、あるフレーズをこんなふうに弾きたいっていうのがあって、“なんかこの繋がり、もっとよくなりそう”って思って弾いていくと、“いや、なんかもうちょっと先のトーンもあるんじゃないか”ってなって、同じフレーズをずっとやっていたり。

Y じゃぁ、段階があるわけじゃないんですね。

ken だから、“いつまでこのフレーズで!”って。

一同 (笑)。

H 腹が立つことしかないんですか?

ken ……けど、練習が好き(笑)。

一同 (笑)。

S それはすごい。正解はないですもんね。

ken 正解だと思ってたことよりも正解に思えることが出てきちゃう。

Y さらによいものをめざしてしまうんですね。

ken そうそう。ギターはきれいに鳴ってるいい音もいろんな感覚で聞くから、正解とか到達点が見えない。周りの人に「それ弾けてるんじゃないの?」って言われても、自分は違うと思ってたら、ひとりで“くー”って。でも、これで俺は「弾けてないんです」って言うのもなんか、カッコつけてるように見えるんじゃないか? って。

一同 (笑)。

ken だからそうときは、いろんな思いがあふれてくる(笑)。

Y (笑)。文章もそうですね。結局自分が合格点を出すかどうか。きっと、編集さんもそうですよね?

K そうだねぇ。

ken でもさ、くそー! ってなることある? それよりも、“私、天才じゃん!”って思うほうな気がする(笑)。

K 「はいでーきたー!」みたいな。

Y それ、あってるかも(笑)。自分の原稿にケリをつけるのはめっちゃ早いです。

S あぁ、早そう。

ken 早そう(笑)。

Y 早そう?

K 早そう早そう。

H それはNOのケリも早いってことですか?

Y NOもYESも決断は早いですね。何度も何度も見直すライターさんはいると思うんですけど、私は「はい無理、はい次、はい、はい!」って(笑)。

K いやさっきの「文章もそうですね」じゃないじゃん! 一緒じゃないじゃん。

Y (笑)。いや、小説家とかだったらそうなんだと思うけど、“職業ライター”ですからね。ライターって誉められることあんまりないから。

S たしかに、僕たちスタッフが読んでいい文章だと思っても伝えてないかも。

Y そりゃいかんですよ! もっと伝えてください! この前、あるアーティストさんが、「私がポツリポツリと話す言葉が一輪の花だとしたら、Yさんはそれをたくさん集めてきれいな花束にしてくれる」って言ってくれたんですよ。もう泣きましたよね、かなり!

H それはうれしいですね。

ken そういうアプリとかないのかな?

K 誉められるアプリ?

Y&H それ欲しい!

ken じゃぁ、応援の効果(本誌参照)や、誉める効果はある、と。

H ありますよ! 限界を超えさせてくれるはずです。

Y 精神的限界は超えられると思う。

K でも、スポーツしてるときは肉体的な限界なわけじゃん。

Y でも、気持ち!

H アドレナリンで!

Y 走り高跳びだったら2センチくらい高く飛べるくらいの気持ち! みたいな。

S 例えば、腕立て伏せをひとりで孤独にずっとやってるのと、「行け! もう1回行け!」って言われるのだと……。

ken あるあるある! この間、腰ほぐしに行って背面反らしをしてて、「10回ね」って言われたんだけど、もう5回で無理なのね。

一同 (笑)。

ken そしたら先生が、急に「行ける行ける!」って。

一同 (笑)。

ken さらにその先生が「もっと来い! もっと来い!」って言うんだよ。

H&Y あはは!

ken そのときに、俺は頑張るというより、「マジー? えー?」って思って、急にパワーが落ちた(笑)。

H それ、応援慣れしてないのかもしれないですね。

ken 応援慣れしてないね。

S でも、応援する側のかける言葉にもよりますよね。

Y 応援というか、例えば原稿でも「これ、Yさんにしかお願いできないんです!」って言い方されたら無茶なお願いもききたくなっちゃいますよね。基本的に頼ってくれたら、全部応えたい。

ken 強い。

Y でもそうすることによってやっぱり繋がっていくじゃないですか。

ken カッコいいね!

Y それでのちのち自分がご飯食べられるようになるならば!

ken 人間関係じゃなくて、ご飯に繋がってくるんだ?(笑)

K まぁ、大事だけどね(笑)。

H でも、kenさんも頼られたらやっちゃったりするんじゃないですか?

ken 頼られたら、やるね。

Y 「絶対kenさんにやってほしいんです」って言われたら、やっぱりうれしいですよね?

ken う~ん。やれるかどうかはわからないけど、「もうちょっと詳しく聞かせて?」ってなる(笑)。

一同 (笑)。

ken 「どれくらい俺にしてほしいのか聞かせてくれるかな?」ってなるよね?(笑)

H それをもっと聞くとやる気が出るんですね(笑)。

ken それも、ある種の応援かもね。“なるほど、そこまで俺のことを思ってるんだなぁ”って。

Y そしたら応えたいって思うじゃないですか!

K 信頼と関係性だね。

ken そうだね。関係性から来るものだね。

Y あとは、自分がしんどいときに自分のことを応援しません?

K え、どういうふうにするの?

Y 締め切り前とかですね。「あと何ページだ! 頑張れ! 私! これさえ終われば」ってめっちゃ応援しますよ。

K えー、自分のこと応援する?

S しない。

H するする!

K しないよ!

ken 俺、したことある(笑)。

K えっ、マジ!?

ken バイクがエンストして。めっちゃ重いじゃない? 坂とかが。30kmくらい押して帰ったことがある。

K マジー! 30km!? うわー!

Y そんなにガソリンスタンドなかったんだ。

ken 真夜中で。

Y あー、そっか。

ken なんだろう、歩いてたら普通の坂が、バイクを押してだと、とてつもないわけ。

K そうですよね!

ken さすがにそのときは「頑張れ、頑張れ」って、自分を応援した。

K そこまで究極になれば言うかもしれない。程度の問題ですよね。

ken あんなことがひと月に何回もあるんだね。

Y もう目がギラギラになりながら、「頑張れー。私ならできる、私ならできる」って。

ken もうさ、それって文章考えるよりも「頑張れ」って言っている時間のほうが多くなってるでしょ(笑)。

Y はっ! それは……そうかもしれない!(笑)

 

文●吉田可奈
撮影●三吉ツカサ
ヘア&メイク●荒木尚子(Octber.)
スタイリング●高見佳明

 

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インフォメーション

ケン/1994年にビデオシングル「眠りによせて」でメジャーデビューしたL’Arc~en~Cielのギタリスト。Blu-ray & DVD「DOCUMENTARY FILMS ~WORLD TOUR 2012~「Over The L’Arc-en-Ciel」」が発売中。9月21、22日に大阪 夢洲(ゆめしま)野外特設会場にてライブを行うことが決定! 詳細はHPにて。詳細はHPにて。TwitterAmebaブログも大好評!

 

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