イモータンジョー信者必見!「マッドマックス」の音楽はこの男が作った!!

2015.08.16

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エルヴィスから「マッドマックス」まで!ジャンキーXLのサウンド変遷

現在公開中の映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のスコアを手掛け、再び脚光を浴びているジャンキーXLことトム・ホーケンバーグ。ファットボーイ・スリム、ケミカル・ブラザーズと並び、90年代ビッグビートのムーブメントを牽引し、ロックとダンスを融合したスタイルを確立したプロデューサーだ。今回は、そんな彼の過去作をたどりながらサウンドの変遷を紹介しよう。

 

◎エルヴィスの名曲をビックビート化


ジャンキーXLの名を世界的なビックネームへと押し上げたのは、2002年にリリースされた、エルヴィス・プレスリーのリミックス「A Little Less Conversation(Elvis vs JXL)」。エルヴィスの作品を“ビックビート化”することに成功したこのバージョンは、サッカー日韓ワールドカップに合わせてオンエアされたNIKEのCM曲をはじめ、様々なシーンで起用されアンセム化した。また、これを機にコールドプレイ、ジャスティン・ティンバーレイク、ブリトニー・スピアーズらのリミックスを次々と手掛けることとなった。

 

◎ビックビートにエレクトロ要素を追加


アルバム『Booming Back at You』は、活動初期のビックビートの余韻を残しつつ、時代の流れにも敏感に反応するかのように、エレクトロな要素があらたに加えられている。女性パンクシンガー、ローレン・ロケットのボーカルによる「Cities In Dust」や「More」といった収録曲が次々とチャートイン。なお、「1967 Poem」では若き日のスティーヴ・アオキをボーカルにフィーチャリングしている。

 

◎映画音楽へのきっかけとなったサウンド


ジャンキーXL名義での最新作(2012年発売)。ヴィンテージなシンセサウンド、ヴァンゲリスやブライアン・イーノのようなアンビエントミュージックといった電子音楽の歴史を俯瞰し、ビックビート、エレクトロ、EDMといったダンスミュージックのブーム変遷のレールからは少しはずれたところで確立していった独自のスタイルを遺憾なく発揮している。ジャンキーXLは本作を区切りに、映画音楽の世界に身を投じることとなる。

 

◎ジョージ・ミラー監督との繋がりを作った曲


映画音楽界の巨匠ハンス・ジマーが手掛けた「ダークナイト ライジング」「マン・オブ・スティール」「アメイジング・スパイダーマン2」などに関わった経験が、後に個人名義でスコアを手掛ける「ダイバージェント」「300〈スリーハンドレッド〉 〜帝国の進撃〜」で実を結ぶことに。「300〈スリーハンドレッド〉 〜帝国の進撃〜」がきっかけで、サントラ不要で制作を進めていたジョージ・ミラー監督の最新作にジャンキーXLはサウンドプロデューサーとして招聘されることになる。その映画こそが「マッドマックス 怒りのデス・ロード」だ。

 

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は、ジャンキーXLの集大成といえる作品となった。アクションシーンで流れる重厚で無骨なストリングスや民族音楽的なリズムの数々。過去の「マッドマックス」シリーズのサントラを踏襲しつつもモダンに仕上げた楽曲は、劇中でコーマドーフ・ウォーリアーがかき鳴らす火炎放射器付きのエレキギターで破壊力満点に描かれた。そのサウンドこそ、ジャンキーXLの初期からダンスミュージックに練り込んでいたギターサウンドのDNAを継承するものである。この強いインパクトを、映画と共にぜひ味わってみてほしい。

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