ターミネーターが楽器を弾くかのような、演奏ロボットになぜか心が動かされる……

2015.08.10

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「人間しか音楽を奏でられない」と誰が決めた!

ロボットが心を持つことはありえるのだろうか。アニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」で、人工知能搭載の多脚戦車・タチコマが自分の命と引き換えに、愛するバトーの敵を撃つ場面で感動しなかった人はいないはずだ。誰もがタチコマに心があることを信じ、熱い気持ちになっただろう。今回はタチコマへのあの熱い気持ちを呼び起こすようなロボットを紹介する。実際の楽器を鳴らす演奏ロボットだ。「ロボットは心を持つんだ!」と叫ばずにはいられない、ぐっとくる演奏ロボットの動画を3つ紹介する。

 

◎ドローンが楽器を奏でる!

ペンシルベニア大学のヴィージェイ・クマー教授の研究チームが開発した小型ロボットヘリコプター。ロボットがぞろぞろと入場し、定位置に付いて演奏する姿はまるで小学生の学芸会のよう。しかし侮ることなかれ。このロボットヘリ、災害や建築の現場での利用が検討されていて、あの「TED」のプレゼンでも紹介されたことがある。一つひとつがお互いの存在を認識し、臨機応変にチームを組むことができるだなんて本当に優秀なロボットなのね……。

 

◎パーティロボットバンド「Z-MACHINES」

Z-MACHINESはアルコールブランド「ZIMA」が開発を手掛けたロボットによる3ピースロックバンド。動画の4分30秒あたりからバンドメンバーの姿が徐々に映り始めるが、5分6秒でロン毛(LANケーブル)振り乱すギターのマッハくんを始め、こいつら見た目もカッコいいのだ。音楽に合わせて頭を振って演奏する姿はかなりエモくて、心を持っているように思えてならない。ちなみにマッハくんがどれだけ早弾きが得意かを検証した動画がある。


BPM148でも十分速弾きの曲をBPM1184って! 15秒ほどのフレーズが早すぎて2〜3秒で終わってしまう。ここまで早いと正直どんな曲なのかすらよくわからないが、人間業でないことだけは間違いない。

 

◎伴奏者が見つからないからロボットを作った?

高校教師の幸田晃さんが取り仕切っているオルディオン楽団はフルート以外の楽団員がすべてロボット(フルートは幸田さんが担当)。フルート伴奏者を探すのが大変で自らロボットを開発したそうなのだが、どう考えてもロボットを開発するほうが大変に思えてならない。鍵盤ハーモニカのアルディオンくんの派手な踊りも気になるが、うれしそうにフルートを吹く幸田さんを観ているととても幸せな気持ちになれる。

 

ロボットが本当に感情を持つようになるのかは今のところ証明する手立てがない。しかし、人間には不可能なスピードでの表現を可能にしたり、自分の思い通りの伴奏をいつでも何度でも再現してくれたり、また演奏家が向かえない場所に音楽を生んだりなど、人間ではないものが今までと違う音楽のあり方を生み出してくれることが現実となってきているのは確かだろう。

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