過去、現在、未来へとすべてが繋がったSCREEN modeの1stアルバム

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SCREEN mode

声優・林 勇として活動する勇-YOU-(vo)と、サウンドプロデューサー・太田雅友として活動する雅友(g)によるユニット、SCREEN modeが1stアルバム『Discovery Collection』を完成させた。色彩豊かな全14曲が奏でる“SCREEN modeの音楽”とは?

INTERVIEW & TEXT BY ジャガー


そのふたつが融合したときに生まれるものがSCREEN mode

──1stアルバム『Discovery Collection』が完成。改めて、SCREEN modeの良さを教えていただけますか?

雅友 勇-YOU-の歌声は説得力があって、誰かのマネじゃないんですよね。洋楽の誰々風とか、あのアーティストに影響されて歌っているなっていうのが一切なくて。歌う曲すべてが勇-YOU-のものになる。一方、僕も200曲以上楽曲制作してきたなかで、何を書いてもどこか「雅友印」じゃないですけど、テイストのまったく違う楽曲を聴き比べても残るものがあるようにと思ってやってきました。そのふたつが融合したときに生まれるものがSCREEN modeであり、それが最大の良さだと思っています。

──今作を聴き、ロックであり、ポップスであり、多岐にわたった音楽性が楽しめるのも良さのひとつだと感じました。

雅友 我々が各々これまで培ってきた場所……アニソンをメインの戦場にしていくっていうのはこのユニットの前提としてあったので、音楽的にどういうことをするのかも、その(アニメ)作品とどう寄り添っていくかで決まるんですね。その世界観をちゃんと表現することが大切なので。そのなかでも勇-YOU-の声を最大限に響かせて、(歌声に注目して)聴いてもらう楽曲を作ることと、僕のメロディの組み合わせで自ずとSCREEN modeらしさは出てくると思っているので、いろんなことにチャレンジできているんじゃないでしょうか。

アルバムを形作る要素としてまた違う機能をもって動き出す

──各作品に寄り添ってきた個性溢れる楽曲が今回アルバムというひとつの形に収まったのも驚きで。一見、ケンカしそうな気もしたのですが。

勇-YOU- そこはうまくいろんな要素が重なり合いましたね。1stアルバムということで、SCREEN modeのすべてを注ぐためにもシングルは全部入れたくて。そこに迷いはなかったですね。どれもが際立っているので、誰が手に取っても必ず刺さる曲があると思うんですよ。なので、たくさんの方々に聴いてもらいたいです。サポートミュージシャンの方々も熱い人たちで、一曲ごとに魂の乗り方が違っていて。

雅友 シングルは一つひとつが点なんです。それが今回再コンパイルされることで面となり、面になると曲の機能が変わる。今、おっしゃっていただいたみたいにそれぞれ世界観があるんですけど、並べてみるとアルバムを形作る要素としてまた違う機能をもって動き出すんで、そこが音楽を作るうえで面白いところではありますね。

勇-YOU- あと、前作シングル「アンビバレンス」と対になる曲として「フラクタル」を作ったおかげで、また印象が違って見えるんですよ。「アンビバレンス」に登場した“君”の視点で歌っているのが「フラクタル」なんですけど、今は違う場所にいるかもしれないけど、空が繋がっているように、気持ちも繋がっている。また出会うためにお互いが歩き出すという……もちろん1曲でも成り立つんですが、対となる2曲を聴くことでストーリーを立体的に感じられると思います。初挑戦でしたが、シンクロソングを作るのは楽しかったですね。

新しい世界を見に行こうとする気持ちは変化を恐れないことでもある

──なるほど。そして、リード曲「Brand-new land」は疾走感あるロックナンバーで、1曲目にはぴったりですね。

雅友 やはりアルバムの1曲目は幕が上がるような、新しい世界に飛び込んでいけるような曲がいいなと思って作ったんですよ。

勇-YOU- 歌詞はタイトルに掲げた“Discovery Collection”という言葉に込めた想いがいちばん強く表れましたね。結成から2年、これまでの歩みをまとめながら、この先にある光だったり、希望、もっと先の未来へ突き進んでいく……新しい世界を見に行こうとする気持ちは変化を恐れないことでもあると思うんですね。どんなことにも負けない強さを生み出せればと歌っています。

──作詞を担当される勇-YOU-さんですが、アルバムのために書き下ろした楽曲だとご自身の内面が出やすかったのでは?

勇-YOU- かもしれないですね。“真実の自分が出た”みたいな。まぁ、こんな話をしておきながら、「LOVE and FAKE」みたいに挑発的な単語を多く盛り込んだ曲もあるので誤解されると困るんですけどね。毎日クラブで遊ぶような男ではないので(笑)。

──(笑)。「LOVE and FAKE」のアイデアはどこから?

勇-YOU- これは雅友さんから送られてきたファンク曲がきっかけですね。今までこの感じはなかったし、この曲の匂いや雰囲気に寄せて歌詞も誘惑するような内容がいいんじゃないかと。夜の歌といいますか、いたずらな自分を出してみるのも面白そうだなって。そこから雅友さんとやりとりを重ねていくうちに、書くんだったらとことん振り切ってもいいんじゃない? ってことで、挑発的な言葉や吐息も盛り込んで(笑)、ちょっとアダルトな曲に仕上がりました。

──ストーリー性の高さや情景の浮かびやすい歌詞というのは、勇-YOU-さんが役者として活動されているから書けるものなんでしょうか。

勇-YOU- んー……どうでしょう。経験として活かされている部分はあると思いますが、それ以上にSCREEN modeとしてどういうものを発信していくかを雅友さんと構築していくなかで生まれた書き方ですね。

雅友 僕がいつも勇-YOU-に言うのは「結論を説明してしまうのはダメ」ということ。“これはどっちの意味なのかな?”って解釈の余地を与えることで、相手に委ねられるじゃないですか。そうすることで曲の存在が聴き手の数だけ広がっていくんですね。しかも、同じ聴き手でも年齢や状況によって受け取り方も変わってくるんですよ。聴き手と作り手の間でキャッチボールできるのが良い歌詞だと考えているので、それを勇-YOU-には大切にしてほしいと思っています。

そこでロックしたいなと思います

──曲順についてはいかがですか?

勇-YOU- たしか雅友さんが曲順ほとんど決めた感じでしたっけ?

雅友 いやいやいや、スタッフ含めた僕たち3人で話し合って決めたじゃん。

勇-YOU- そうだ! 無限ループして聴けるもの、ライブでそのままやっても通用する、ストーリーを感じさせられる並びにしたいねって話をしました!

一同 (笑)。

──(笑)。さて、11月には東名阪でのワンマンライブもあり、ライブで『Discovery Collection』がどう披露されるのか待ち遠しいですね。

勇-YOU- まずは『Animelo Summer Live 2015 -THE GATE-』(8月29日公演に出演)に向け、大規模なところでライブをさせてもらえるので、そこでロックしたいなと思います。

★SCREEN modeが一問一答に挑戦した、動画企画「5秒で答えて」はこちら!


リリース情報

2015.07.22 ON SALE
ALBUM『Discovery Collection』
Lantis

150724-YS-170512¥3,000+税
詳細はこちら


ライブ情報

SCREEN mode LIVE TOUR 2015 ~Discovery Collection~
11/21(土)大阪・OSAKA MUSE
11/22(日)愛知・名古屋HeartLand STUDIO
11/28(土)東京・Shinjuku BLAZE
詳細はこちら


プロフィール

スクリーンモード/勇-YOU-(vo/声優・林 勇)と、雅友(g/サウンドプロデューサー・太田雅友)によるユニット。2013年春に結成、同年11月27日に1stシングル「月光STORY」でデビューを飾った。

オフィシャルサイト

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    ジャガー

    「M-ON! MUSIC」の編集/ライター/小言を言う係。音楽フリーペーパー「music UP's(現okmusic UP's)」の編集を経て、音楽雑誌「ワッツイン」へ。前身サイト「DAILY MUSIC」 への参加をきっかけにWEBの人になりました。