AAA10周年を記念した7作連続シングルリリースを締めくくる「LOVER」

2015.07.28

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AAA

連続リリースを締めくくるニューシングル「LOVER」について、日高光啓に話を聞くと同時に、せっかくなのでこれまで発表してきた全7作を“ラップ”を基軸に総括してもらった。

INTERVIEW & TEXT BY 大野貴史


あくまでもAAAとしてのポップスに仕上がってる

日高光啓 夏!

──ですね。前作「Flavor of kiss」も夏っぽいナンバーでしたが、この今回の「LOVER」も……。

日高 夏っぽいというか、もう“夏でしかない”って感じ(笑)。「Flavor of kiss」は夏にも合う曲。「LOVER」は夏にしか合わない曲。そう言っていいんじゃないかな(笑)。

──メロディも、それからアレンジも、とにかく明るい。聴いているとハッピーな気持ちが込み上げてきます。

日高 夏っぽい要素を全部入れた、みたいな感じですよね(笑)。レゲエっぽかったり。ソカっぽかったり。

──日高くんのラップにはラガマフィンっぽい感覚があったりもして。

日高 これはいい意味で言うんですけど、どれも“ぽい”っていうところがポイントだと思ってて。完全なレゲエとかソカとかラガとかじゃなくてね。そういう要素を混ぜつつ、あくまでもAAAとしてのポップスに仕上がってるところが大切。

ちょっとモヤモヤするリリックかもしれない(笑)

──で、そんな曲調に乗せて、かわいらしい歌詞が展開するという。

日高 うん。かわいらしい詞ですね。夏の淡い恋心が描かれてますから。しかも、ちょっと草食系なんですよね、ここで描かれてるふたりって。だから、かわいいなって感じるんだと思う。

──このふたりって、もう付き合ってるの? それとも交際する直前って感じ?

日高 そのへんは微妙ですよね。微妙な関係の時期を描いてる。いろいろな解釈ができる詞なんだけど、でも個人的には、まだ付き合ってないふたりだと受け止めてて……といっても、この先きっと付き合うんだろうな、というのが前提なんですけど。で、そういう状況を想定してラップのリリックを書いた。だからギリギリのところを描写してますよ。

──ギリギリというのは?

日高 わりと近い距離からスタートして、そのまま近い距離のまま終わる。ラップの中でふたりの距離が縮まり切らないようにした。そういう意味では、ちょっとモヤモヤするリリックかもしれない(笑)。

──“何も出来ずに君の隣”という切ないフレーズがありつつ、でも“この先の先もさぁ君のそばにいさせて”という幸福な将来を予感させる一節も。

日高 短い中で、そういう微妙さを意識的に表現しました。詞の世界観に合わせてラップのリリックを書き加えるのって、すごく楽しくもあり同時に難しくもあって。そのことを「LOVER」では改めて感じましたね。

ほとんど早口言葉だから(笑)

──「LOVER」は7ヵ月連続シングルの第7弾になるわけですが。この7作のラップについて振り返ってもらえますか?

日高 第1弾の「I’ll be there」のラップが最も長いのかな。16小節あってテンションも変わっていくから聴きごたえがあると思う。次の「Lil’ Infinity」はメロディのあるラップになってて。ただ8小節しかないから俺自身は消化不良だったりもするけど(笑)、でも全体のバランスとしてはすごくいいと思う。第3弾「ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女」と第5弾「アシタノヒカリ」のラップは埋めるのが役割というか。

──埋める、というのは?

日高 元々の歌詞が描写系なんですよ。状況が細かく描写してある。だから、そこに対して別の角度からアプローチするわけです。歌メロの詞って文字数に制限があるから、そこにちょっとした隙間が生まれる。その隙間を、より多くの言葉を使えるラップで埋めるような感じ。例えば「ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女」の“君のキーケースと心のスペースから出てくから”とかね。それとは対照的に遊び心を大切にして書いたのが第4弾の「GAME OVER?」。“その名も轟く 悉く滅ぼす 程に綻ぶUroboros”なんて、ほとんど早口言葉だから(笑)。

──「GAME OVER?」ほどエネルギッシュじゃないけど、ひとつ前の第6弾「Flavor of kiss」も語感、聴感が気持ちいいラップでした。

日高 ですよね。ひたすら響きを重視して書いたんですよ。曲調そのものが、そういう方向性だったから、それを乱さないように。

それこそがAAAの強み。10年間やってきた成果

──そして新曲「LOVER」。さっきも言いましたが、ちょっとラガっぽいフロウですよね?

日高 そう。でも厳密にはラガじゃない。あくまでもラガ調。ソロ名義の楽曲では、まずやらないフロウだと思う。こういうのをやれるようになったのは、やっぱり客演をたくさん経験したことが大きいかな。「LOVER」のラップは自分でも気に入ってます。ちょっとキーが高いんだけどね(笑)。

──今年1月から展開してきた10周年記念の7枚連続シングルが、これで完結。バラエティに富んだ7曲が出揃いましたね。

日高 本当に。タイプの異なる7曲にしようっていうのは企画を考えた当初からの狙いだったんですけど、それが見事にできた。こういうふうに全然違う曲調を次々に歌っても、それによってグループのカラーが薄れたりブレたりしない。それこそがAAAの強み。10年間やってきた成果なんだと思います。

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リリース情報

2015.07.29 ON SALE
SINGLE「LOVER」
avex trax

150717-YS-020103¥777+税
詳細はこちら


ライブ情報

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09/21(月・祝)山梨・富士急ハイランド
09/22(火・祝)山梨・富士急ハイランド
09/23(水・祝)山梨・富士急ハイランド
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プロフィール

トリプル・エー/西島隆弘、宇野実彩子、浦田直也、日高光啓、與真司郎、末吉秀太、伊藤千晃。2005年9月にシングル「BLOOD on FIRE」でメジャーデビューした、男女7人組のスーパーパフォーマンスグループ。

オフィシャルサイト

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