世界的に有名なフェスでも実験!脳が錯覚して音が大きく聴こえる?

2015.05.16

M-20150516-MK-2153

PHOTO:(C)agsandrew – Fotolia.com

音楽×テクノロジー。脳の錯覚を利用して、小さな音が大音量に聴こえるサウンドシステム

音楽好きにとって悩ましい問題が、自分の好きな音量で音楽をそうそうに楽しめないところ。ちょっとでも音量を上げれば、お隣さんからクレームが入ってしまうし、かといって部屋でヘッドフォンを使って聴くのも味気ない。自宅でクラブばりの大音量を楽しめないの? とお嘆きの方も多いのではないだろうか。

こんなことを考えている人は世界中にいるわけで、海の向こうスペインに住むマスタリング・エンジニア、セルジオ・コルドバ氏はなんと実際よりも大きな音だと脳に錯覚させる音響システムの特許を取得し、商用化に乗り出したというのだ。

これはとても画期的なシステムで、「外部の人には小さい音に聴こえても内部の人にも大きな音に聴こえる」という、なんとも魔法のような空間を作り上げてしまう。実際にマドリッドの有名なクラブで実験したところ、普段の3倍近く大きな音でプレイすることができたそうだ。

例えば、ヘッドフォンで音楽を聴くとドラムやベースの低音は正しく再生されないため、ヘッドフォンでも低音がしっかり聴こえるよう補正をかけるが、これと同じロジックがシステムに使われている。音響心理学がベースとなって、実際の音波と脳による音波解釈の差異を利用する仕組みとなっているという。マスタリングでは当たり前のようにやっていることを応用させたというわけだ。

また、優れた音響システムさえあれば、どんな場所でも応用できるそうで、野外フェスなどでも利用することが可能だ。バルセロナで開催される世界的に有名な“ソナー・フェスティバル”でも実際に実験され、高い効果が証明されている。騒音で迷惑をかけることなく、音楽を理想の品質で楽しむ未来はもうすぐそこまで来ているのかもしれない。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人