あのビッグ・バンドが “特別な場所”でライブをやった意味

2015.05.15

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世界の変な場所でライブを行ったアーティストたち

ライブをやる場所といえば、ライブハウス。有名になれば大きな屋外ステージや大規模なコンサート・ホールでも演奏できるようになるが、世の中にはそんな常識を壊してくれるバンドも存在する。とはいえ、彼らにも何かしらの信念があるはず! ということで今回は、世界の変な場所でライブを開催させたバンドを紹介していく。

◎南極大陸:メタリカ

「歴史を創る準備はできているか?」の掛け声で始まったアメリカのメタル・バンド、メタリカのこのライブは、南極大陸で開催されたもの。環境保護を目的に、約100人の観客にヘッドフォンを装着させ、アンプもスピーカーも一切使わない珍しい形式で行われたこのライブは全世界に生配信され、当然ながらかなりの反響を呼んだ。ちなみに、2007年に南極調査隊の気候変動研究者たちが結成したインディーズ・ロック・グループ、Nunatakが南極でライブを開催している。そのため、今回で全大陸制覇を成し遂げたメタリカは実は史上2組目である。

◎移動トラック:フー・ファイターズ

アメリカ・カンザスシティの路上に停車したトラック上で開催されたこのライブ、実は同性愛者を擁護する目的で行われたもの。この日カンザスシティでは、反同性愛の団体が大規模な集会を開催しており、このライブはその集会場の真横でゲリラ的に行われた。“自由の国”アメリカを象徴する衣装を身にまとい、「出身地も肌の色も男同士の恋愛も、女同士の恋愛も、俺は何も気にしねぇ!」と高らかに叫ぶこのパフォーマンスは、アメリカ中から絶賛された一方で、ライブ会場には反同性愛者の人々も駆けつけ、現場は騒然となった。

◎ニューヨーク証券取引所:レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン

マイケル・ムーアが映像監督を務めたこのライブ・ミュージック・ビデオ、ゲリラのような形でニューヨーク証券取引所の前を陣取って撮影が行われた。政治的なメッセージ性と過激なパフォーマンスで知られる同バンドだが、このライブも例外ではない。撮影現場は非常に混乱し、監督のマイケル・ムーアは警察と喧嘩になり逮捕されそうになったというエピソードも残っている。ウォール街の金融マンたちから罵声が飛び交うなか、ライブで出来たモッシュ・ピットの中では音楽にノッて暴れている共和党の議員も目撃されており、まさにレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンらしいライブになった。

変な場所でライブを開催するアーティストには、かなり明確なメッセージ性や思いがあるようだ。南極大陸から金融街まで制覇したとなると、新しい“ライブ会場”を探すのは至難の業。果たして、次はどのバンドがどんなすごいところで演奏してくれるのだろうか。

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