菅田将暉、坂口健太郎らが出演!1月のミュージックステーションを定点観測すると今のJ-POPシーンが見えてくる!

音楽ブロガー・レジーが、「ミュージックステーション」の放送内容を基に最新のJ-POP事情についてお届けする連載「月刊 レジーのMステ定点観測」。

[前編]ではジャニーズのグループや海外のアクトについてお届けしましたが、[後編]では最近Mステが力を入れているあの企画の話題からどうぞ。

 

懐かしきかなゼロ年代初頭:倉木麻衣

Mステが昨年途中から取り組んでいる企画として、「○○年の月間CDランキング」というコーナーがあります。ある年の月間ランキングを紹介していくという文字通りの企画なのですが、他の懐メロ番組と少し異なるのは、ランキングを見せて曲を流すだけでなくその時代の当事者への取材も行われていること。

以前も2003年の回では森山直太朗「さくら」のヒットに至る経緯をていねいに説明するなど(森山直太朗のMステ出演はt.A.T.u.をブッキングできなかったことによる賜物だったという話について、彼が「t.A.T.u.には感謝している」などとコメントする一幕もありました)、単なる懐古コーナーかと思いきや意外と見ごたえがあります。

27日の放送におけるこの企画のテーマは「2000年の月間CDランキング」ということで、その年のチャートを席巻した倉木麻衣(この日の放送にも出演していました)がフィーチャーされていました。

「ヒットしてしばらく経ってからも学校の友人には自分が歌手活動をしていることを明かしていなかった」といったエピソードが披露され、当時のヒット曲「Love, Day After Tomorrow」「Stay by my side」「Secret of my heart」が流れたのですが、この辺の時期は「ヒット曲がヒット曲として機能していた時代」だということを改めて実感しますね。あの頃の記憶が鮮明に甦ってきました。

倉木麻衣はこの特集のあとに新曲「YESTERDAY LOVE」を披露。時代の状況も、彼女のポジションも当時とは大きく変わっているように思いますが、デビューから15年経っても息の長い活動を続けているのは称賛に値するのではないでしょうか。様々なミュージシャンが単発で終わらない音楽活動を続けられる世の中にもっともっとなっていけばいいなと思います。

 

「俳優」と「音楽」:グリーンボーイズ、The STROBOSCORP、港カヲル(グループ魂)

ドラマや映画作品と音楽の間に密接な関係があるのは今さら言うまでもない話であり、また俳優が演技の枠を越えて音楽をやるケースも枚挙に暇がありません。昨年は星野 源がまさにこの領域で特大ヒットを飛ばしたわけですが、1月のMステでは「俳優」と「音楽」にまたがるアクトが多数出演していたので最後にまとめてご紹介したいと思います。

20日に出演したグリーンボーイズは、GReeeeNの自伝的映画「キセキ -あの日のソビト-」に登場するユニットが実際の世界に飛び出してきたもの。菅田将暉、横浜流星、成田 凌、杉野遥亮の4人によって構成されるこのグループは、GReeeeNの代表曲「キセキ」と「道」の2曲をオーディエンスの前で披露しました。

イケメン俳優が4人並んでいる絵はそれだけで十分なインパクトがあるのですが、なんと言っても菅田将暉のオーラがやばいですね。切なげな表情で「キセキ」のサビを歌い上げたかと思えば、続く「道」ではやんちゃ坊主のような姿を見せ、すっかりステージ上の雰囲気を掌握していました。世の文化系女子が一網打尽になっている理由がなんとなくわかったような気がします。

27日に出演したThe STROBOSCORPも、グリーンボーイズと同様に劇中で組まれたグループです。映画「君と100回目の恋」で主演したmiwaと坂口健太郎を中心に結成されたこのバンドは、作品内の楽曲「アイオクリ」を披露しました。

坂口健太郎はこの映画の撮影前までギターは未経験、しかもそれまで人前で歌う経験もあまりなかったとのこと。にもかかわらずMステでギターを弾き、しかも歌唱力のあるmiwaと一緒に歌わないといけないというなかなかタフな状況に追い込まれていたわけですが、ステージ上では堂々とした姿でそれらのタスクをこなしていてさすがだなと思いました。

同じく27日に出演していたのが港カヲル(グループ魂)。グループ魂のボーカルを務める破壊(阿部サダヲ)に対して港カヲルこと皆川猿時が感じているジェラシーを歌った楽曲「Be my ライバル ~カヲルが破壊に噛み付いた~」を披露しました。

港カヲルのソロ楽曲という位置づけでありながらバックにはグループ魂の面々が顔を揃え、ふたりのいがみ合う感情を歌詞にしながらも最後は“お前の弔辞は俺が読む”と結ばれるこの曲を聴いていると、この人たちはほんとに仲が良いんだなあという以外の感想が浮かんできませんでした。

グループ魂を初めて見たときは「企画ものかな?」というような感じもなんとなくしたのですが、すっかり「いつまでも続いていきそうなグループ」になりましたね。

次回のMステは2月3日。毎回趣向を凝らしたパフォーマンスで楽しませてくれる水曜日のカンパネラや最近その実力が各所で話題を呼びつつある三浦大知など盛りだくさんです。それでは来月もよろしくお願いいたします!

TEXT BY レジー(音楽ブロガー・ライター)

 

 

【2017年1月20日放送分 出演アーティスト】
back number「ハッピーエンド」
舞祭組「道しるべ」
ブルーノ・マーズ「Treasure」「24K Magic」
KinKi Kids「もう君以外愛せない」「薄荷キャンディー」
グリーンボーイズ「キセキ」「声」
西野カナ「Dear Bride」「トリセツ」
INABA / SALAS「AISHI-AISARE」

【2017年1月27日放送分 出演アーティスト】
きゃりーぱみゅぱみゅ「原宿いやほい」
関ジャニ∞「なぐりガキBEAT」
倉木麻衣「YESTERDAY LOVE」
The STROBOSCORP「アイオクリ」
E-girls「All Day Long Lady」
港カヲル(グループ魂)「Be my ライバル 〜カヲルが破壊に噛み付いた〜」

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事を書いた人