大物アーティストから勢いの乗りまくりの[Alexandros]らが登場!11月のMステから今のJ-POPシーンを知る!

音楽ブロガー・レジーが、「ミュージックステーション」の放送内容を基に最新のJ-POP事情についてお届けする連載「月刊 レジーのMステ定点観測」。

[前編]ではピコ太郎やAKB48、乃木坂46のお話をお届けしましたが、[後編]では勢いに乗っている若手アーティストのステージの話題からどうぞ。

漂い始めた風格:[Alexandros]、水曜日のカンパネラ

4日の放送に出演して「Feel like」を披露した[Alexandros]。2013年2月の初登場以来(当時はまだバンド名が違いましたが)コンスタントに出演を続けており、すっかりMステの常連として定着した感があります。

そんなお茶の間への浸透の結果か、最新アルバム『EXIST!』はバンドとして初のオリコン1位を獲得。「フェスで人気のバンド(=世の中にはそこまで知られていないバンド)」という立ち位置から徐々に脱皮を図りつつあります。

「Feel like」は彼らの曲の中では比較的珍しい軽やかなギターポップ調の楽曲で、『EXIST!』においてもバンドとしての振れ幅を見せる重要な役割を果たしているナンバー。

ちなみにこの日はミュージックビデオと同じく6人のバックダンサーがステージに登場してパフォーマンスに華を添えていました。昨年の星野 源「SUN」以降、「バンドもの×ダンサー」という組み合わせがひとつの定番になってきているように思います(今年の作品で言うと秦 基博「スミレ」もこの構造でした)。

同じく4日の放送に出演したのが水曜日のカンパネラ。Mステ初登場だった今年の2月、さらに7月に続いて3回目の出演となる今回。毎回強烈なインパクトを残すこの人たちですが、今回もやってくれました。

配信シングル「SUPERKID」収録の「アラジン」に乗せて行われたのは、コムアイによるボウリングをモチーフにしたパフォーマンス。ボウリングの球に囲まれた形でスタートしたかと思えば、ひざまずいて踊ったり映画「エクソシスト」のワンシーンのようにブリッジで動き回ったりとやりたい放題。最後は自分が巨大ボウリング球の直撃を受け、白目をむいた状態で地面に横たわるという衝撃的なラストでした。

また、曲の途中ではコムアイの歌に合わせて歌詞の字幕が色を帯びながら動くという演出も繰り出され、番組全体で彼女たちの“ショー”を後押ししていました。

[Alexandros]と水曜日のカンパネラ、どちらもMステに出始めてまだそこまで時間は経っていませんが、すでに大物としてのオーラを醸し出しているのが頼もしいです。新しいスターが生まれてこそ、番組は盛り上がります。

大物たちのMステ:桑田佳祐、大黒摩季

今月のMステには[Alexandros]や水曜日のカンパネラといった若きスターだけでなく日本のポップスを長い間支えている大物たちも出演しました。

18日と25日に2週連続で登場したのは桑田佳祐。18日には最新シングルでもあり映画「金メダル男」の主題歌にもなっている「君への手紙」を披露しました。

アコースティックギターを基調にした演奏と切々と歌い上げるボーカルの組み合わせは、前作「ヨシ子さん」とは打って変わって普遍的な美しさに溢れています。この両極を行く感じこそ、桑田佳祐というミュージシャンの真骨頂でしょう。

トークパートでは映画「金メダル男」の主演でもあり監督でもある内村光良から主題歌の依頼があったこと、依頼の手紙をもらったそのテンションで曲を作って返事代わりにしたことが述べられていましたが、こんな曲を勢いで作ってしまえるわけで相変わらずその才能は衰えません。

この曲は25日の放送でも歌われたのですが、この日はこれ以外にも「悪戯されて」を“オープニングの流れでそのまま歌い始め、曲に乗って階段を下ってくる”というMステとしてはかなり新機軸の演出で披露。今後はこういう登場の仕方も定番になるのでしょうか? 古き良き歌謡曲テイストの「悪戯されて」はタモリも気に入ったようで、歌の後に「ムード歌謡、いいね~」と呟いていました。

桑田佳祐と同じく18日に出演していたのが大黒摩季。子宮疾患で活動をしばらく休んでおり、今年の夏頃から前線に復帰。今回は実に18年ぶりのMステとなりました。

この日披露されたのは「熱くなれ」「あなただけ見つめてる」「ら・ら・ら」という90年代を代表するヒット曲のメドレー。「ら・ら・ら」では彼女が講師を務める音楽学校の生徒たちもコーラスとして登場し、非常にゴージャスなムードでステージを終えました。

唐突に始まったスペシャルライブという感じだったので、大黒摩季の全盛期を知らない若い層がたまたまあれを観たときにどういう感想をもったのかとても気になるところです。

トークでは、「テレビ初出演はMステ」「活動休止前のテレビラスト出演は『笑っていいとも!』」というタモリとの縁が明かされ、タモリも感慨深そうに昔を思い出している様子でした。

 

12月のMステは2日からスタート。ミュージックビデオが公開されてすでに話題沸騰となっている欅坂46「二人セゾン」がとても楽しみです。また、年末のスーパーライブの出演者発表もあるようなのでそちらも注目したいと思います。それでは来月もよろしくお願いいたします!

TEXT BY レジー(音楽ブロガー/ライター)

 

【2016年11月4日放送分 出演アーティスト】
乃木坂46「サヨナラの意味」
[Alexandros]「Feel like」
三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE「Welcome to TOKYO」
水曜日のカンパネラ「アラジン」
KinKi Kids「道は手ずから夢の花」
ピコ太郎「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)「ロング」バージョン」

【2016年11月18日放送分 出演アーティスト】
GENERATIONS from EXILE TRIBE「PIERROT」
Sexy Zone「デビュー5周年スペシャルメドレー(勝利の日まで〜Sexy Summerに雪が降る〜君にHITOMEBORE〜King & Queen & Joker〜Sexy Zone)」
back number「ハッピーエンド」
AKB48「ハイテンション」
桑田佳祐「君への手紙」
大黒摩季「熱くなれ」「あなただけ見つめてる」「ら・ら・ら」

【2016年11月25日放送分 出演アーティスト】
桑田佳祐「悪戯されて」
AKB48「ハイテンション」
ポルノグラフィティ「LiAR」
TOKIO「愛!wanna be with you…」
BLUE ENCOUNT「LAST HERO」
桑田佳祐「君への手紙」

 

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