乃木坂46卒業、ピコ太郎生出演!創意工夫演出で今旬J-POPを届けた11月の「ミュージックステーション」

音楽ブロガー・レジーが、「ミュージックステーション」の放送内容を基に最新のJ-POP事情についてお届けする連載「月刊 レジーのMステ定点観測」。

11月のMステは10月と同じく通常放送3回というプログラムでしたが、そのなかでいつも以上に様々な創意工夫を行っているさまが見てとれました。そんなことも踏まえつつ、まずはあっという間にグローバルな人気者になってしまったこの方の話題からどうぞ。

 

世界的スターの真の姿:ピコ太郎

10月のMステでは「本当に人気があるのか」を検証するために街に連れ出してみるという企画が放送されていたピコ太郎が4日の放送でついに生出演を果たしました。

オープニングの時点でその独特の衣装と186cmの巨体が圧倒的な存在感を放っていたピコ太郎の出番は番組のラスト。歴史に残る世界的ヒットとなった「PPAP」のロングバージョンをテレビ初披露しました。YouTubeにアップされている動画は白抜きバックのセットでひとり歌い踊るというものでしたが、この日のステージは大勢の若者を前にしてのライブパフォーマンス。

ネットで観ると「シュールな密室芸」(それこそタモリがかつてやっていたような芸とも通ずるもの)といった趣だったPPAPが、歓声や合いの手と組み合わさることで「リア充たちのお祭りソング」のように生まれ変わっていく様はとても興味深かったです。

また、歌と同時に歌詞テロップが表示されるというようないつもと違う演出も施されていて番組側の気合いも感じました(前述のとおり、今月は随所にこういった演出面での新しい取り組みが見られました)。

ちなみに、ピコ太郎の「プロデューサー」(という設定)の古坂大魔王はタモリとは「ボキャブラ天国」以来の旧知の仲。こういった形での再会はなかなかうれしかったのか、トークではいろいろな話題を振りながら「昔からうるさかったよね」とタモリらしい形で激励。それに触発されてか、ピコ太郎もパフォーマンスの最後には観客を巻き込んだ「タモリコール」で応えていました。

 

旅立ちを前にして(1):乃木坂46

4日に出演した乃木坂46が披露したのは最新シングルの「サヨナラの意味」。卒業を発表した橋本奈々美のラストシングルということで、彼女が最初で最後のセンターを務める楽曲です。

パフォーマンス前にはグループ加入の経緯から今回の卒業の背景にある家族の事情などが語られていましたが、「弟の学費のめどが立ったからアイドルを引退する」というのはこれまでの芸能界の歴史を振り返ってもなかなかお目にかかれないケースなのではないでしょうか。

現状の乃木坂46はまさにグループとして脂が乗り切っている状態で、今回の「サヨナラの意味」もアイドルらしいユニゾン歌唱をゴスペルのような高貴なものにまで引き上げる非常に美しい楽曲です。

乃木坂46としてはほぼ初めてとなる主要メンバーの卒業ということでこれを機にグループ全体の再編が不可避となるのは残念な事態ではありますが、卒業後の彼女の人生が素晴らしいものになることを願わずにはいられません。

 

旅立ちを前にして(2): AKB48

乃木坂46が“卒業シングル”を披露したのと同様、AKB48も今月パフォーマンスしたのは“卒業シングル”。18日と25日の2週にわたって出演し、最新曲「ハイテンション」を披露しました。

モーニング娘。「LOVEマシーン」を思わせるとてもキャッチーなこの曲はサビにおける「ション」というフレーズの連呼が印象的で、タモリも「ションションションションって言ってるもんね」とうれしそうに話していました。

個人的には「サヨナラの意味」と比べるとだいぶクオリティの差が感じられてしまって少し悲しい気持ちになりますが……この曲のセンターを務めるのはすでに卒業を発表している、ぱるること島崎遥香。

普段はハイテンションとはお世辞にも言えないぱるるですが、パフォーマンス自体は終始楽しそうで、18日の放送では曲が終わった直後に「ありがとうございました」とはにかみながら言うなどサービス精神も旺盛。

放送終了後には高橋朱里に笑顔で抱きついているツイートもアップされていました。しかし個人的に気になったのは、2回の放送における指原莉乃推し。ぱるるを差し置いてトークの中心に鎮座し、25日には歌唱前に自身のディナーショーの話を延々としてぱるるの出番はなし。もちろんさっしー自身に罪はないわけで、どうしてこういう番組構成にしたのか理解に苦しみます。

 

[前編]はここまで。[後編]ではMステにも馴染み始めた若きスターのパフォーマンスなどについてお届けします。12月2日(金)の配信をお待ちください!

TEXT BY レジー(音楽ブロガー/ライター)

 

【2016年11月4日放送分 出演アーティスト】
乃木坂46「サヨナラの意味」
[Alexandros]「Feel like」
三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE「Welcome to TOKYO」
水曜日のカンパネラ「アラジン」
KinKi Kids「道は手ずから夢の花」
ピコ太郎「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)「ロング」バージョン」

【2016年11月18日放送分 出演アーティスト】
GENERATIONS from EXILE TRIBE「PIERROT」
Sexy Zone「デビュー5周年スペシャルメドレー(勝利の日まで〜Sexy Summerに雪が降る〜君にHITOMEBORE〜King & Queen & Joker〜Sexy Zone)」
back number「ハッピーエンド」
AKB48「ハイテンション」
桑田佳祐「君への手紙」
大黒摩季「熱くなれ」「あなただけ見つめてる」「ら・ら・ら」

【2016年11月25日放送分 出演アーティスト】
桑田佳祐「悪戯されて」
AKB48「ハイテンション」
ポルノグラフィティ「LiAR」
TOKIO「愛!wanna be with you…」
BLUE ENCOUNT「LAST HERO」
桑田佳祐「君への手紙」

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