今年のK-POPシーンを彩るトップアーティストが集結!韓国最大級の祭典を完全レポート【ライブレポート】

2016 MelOn MUSIC AWARDS
2016年11月19日@韓国・高尺(コチョク)スカイドーム
BewhY、10cm、SEVENTEEN、MAMAMOO、BLACKPINK、チョン・ウンジ(Apink)、Red Velvet、I.O.I、iKON、TWICE、ZICO(Block B)、GFRIEND、防弾少年団、Sechs Kies、EXO(※パフォーマンス順)

韓国No.1音楽サイト「MelOn」が主催するミュージックアワード『MelOn MUSIC AWARDS』。各賞は、チャートでの実績やリスナーの投票で選ばれるため、その年にヒットした主要な楽曲がわかるとして国内外の関心を集めている。

本年で8回目を迎え、注目度の高まりに応えて2万人以上が収容できる韓国・高尺(コチョク)スカイドームで開催された。ペンライトや応援ボードを手にした観客から熱い視線が注がれるなか開催された過去最大規模の授賞式をレポート!

TEXT BY まつもとたくお


161125-SM-151002

ランクインは誰もが納得

オープニングに登場したのは、ヒップホップサバイバル番組の出演を機にブレイクを果たしたBewhY(ビーワイ)。人気ラッパーを次々と輩出する同番組で優勝しただけあって実力は折り紙付き。夏の大ヒット曲「Day Day」で軽快なハイトーンのフロウを響かせて会場を沸かせた。

まずはTOP10のうち2組を発表。この1年の音楽チャートでいい成績を収め、かつ多くのファンの支持を集めた上位10チームに選ばれたのはEXO(エクソ)と防弾少年団。どちらもワールドワイドな人気をもつグループだけにランクインは誰もが納得するはず。

161125-SM-151011

BewhY(2016 Melon Music Awards)

BIGBANGの妹分として華々しくデビュー

新人賞は、並みいる強豪を抑えてBLACKPINKが獲得。BIGBANGの妹分として華々しくデビューし、ブラックミュージックをベースにした楽曲を次々とヒットさせた彼女たちは、今年のニューフェイスの中で目立っていた。

アコースティック男性デュオ・10cm(シプセンチ)の爽やかな歌と、13人組ボーイズグループ・SEVENTEENの躍動感溢れるステージに続いて、発表されたのはバラード部門。男性はイム・チャンジョン、女性はチョン・ウンジ(Apink)が選ばれたが、ベテランを向こうに回して受賞したチョン・ウンジはアイドルという枠を超えた活躍と、たしかな実力が認められたということだろう。

161125-SM-151006

BLACKPINK(2016 Melon Music Awards)

忘れてはいけないキーワードは“ガールクラッシュ”

オリジナルサウンドトラック(OST)賞は40パーセント近い視聴率を記録したメガヒットドラマ「太陽の末裔」の挿入歌「Always」(ユン・ミレ)が、ミュージックビデオ賞はRed Velvetの「Russian Roulette」となった。どちらも映像と音楽の一体化にこだわる韓国のエンターテインメントらしさが出た作品で、受賞は妥当といったところ。

続いて2大ガールズグループのMAMAMOO(ママムー)とBLACKPINKがパワフルなステージを披露(2組の合間にTOP10に選ばれたZICOとTWICEを紹介)。2016年のK-POPシーンを語る上で忘れてはいけないキーワードは“ガールクラッシュ”。韓国では“女性を魅了する女性”をこのように呼ぶが、その代表格である彼女たちの堂々としたパフォーマンスは授賞式の見どころのひとつとなった。

161125-SM-151003

MAMAMOO(2016 Melon Music Awards)

他の部門とは雰囲気が少し異なるふたつの賞

トロット(日本の演歌に似たジャンル)賞は2年連続でホン・ジニョン、カカオホットスター(人気メッセンジャーアプリ利用者が選んだ最高のアーティスト)賞はEXOが獲得。韓国ならではの賞が続いた後は、先ほど女性バラード賞を手にしたチョン・ウンジのステージへ。

彼女のしっとりとした歌声で客席がクールダウンしたのはほんのつかの間、最近のガールズグループ旋風のけん引役・Red Velvetの登場で再び大盛り上がり。

161125-SM-151004

Red Velvet(2016 Melon Music Awards)

ここで他の部門とは雰囲気が少し異なるふたつの賞が発表された。フォーク・ブルース賞は10cm「春が好き?」、インディーズ賞は頬赤い思春期「宇宙をあげる」。メジャーレーベル所属ではないこの両組の成功は、最近のK-POPシーンの大きなトピックとなっている。

オーディション番組で選ばれた11人の美少女たち I.O.I(アイオーアイ)も、2016年を代表するグループのひとつ。賞は逃したものの、MMAではスペシャルステージを用意。コミカルな演出でヒット曲「Very Very Very」を歌ってフレッシュな魅力を振りまいた。

実力派兄妹デュオ・楽童ミュージシャンと音楽番組1位最多獲得のガールズグループ・GFRIEND(ジーフレンド)のTOP10入りを喜ぶあいさつの後は、ホットトレンド賞の発表。「音楽のみで勝負してヒットさせた人に贈る」というユニークな視点で選ばれたアーティストはZICO。人気グループ・Block Bの活動のかたわら、ラッパーとして単独で成功を収めているのはご存じの通り。彼にもっともふさわしい賞であると言えよう。

161125-SM-151009

ZICO(2016 Melon Music Awards)

雨の降る野外ステージで転んでも踊り続ける根性

iKON(アイコン)のワイルドでキレのいい歌とダンスは、会場で多数を占める女性ファンを魅了。興奮が冷めやらぬまま授賞式は第2部へ。デビュー組ではダントツの人気を誇る女性9人組・TWICEが、ゾンビとハロウィンをモチーフにした華やかなパフォーマンスを披露。

続いて、女性ダンス賞に選ばれたGFRIEND(受賞曲「Rough」)は、「2016年を代表する顔」と断言してもいいほどの大活躍。ダンスのレベルの高さはもちろん、雨の降る野外ステージで転んでも踊り続ける根性があることでも知られている。一方、男性ダンス賞のほうはEXOが獲得(受賞曲「Monster」)。こちらは難易度の高いダンスを軽々とクリアする実力が評価された結果であり、どちらに対しても異論を挟む人はいないのではないだろうか。

iKON(2016 Melon Music Awards)

iKON(2016 Melon Music Awards)

TWICE(2016 Melon Music Awards)

TWICE(2016 Melon Music Awards)

1990年代後半のK-POP黄金期を支えたアイドルグループ

ここで満を持してZICOが現れ3曲を熱唱。生バンドをバックにしたスペシャルステージはロック的なダイナミズムを感じさせる内容で、ヒップホップにとどまらない魅力を放っていたのが印象深い。

そしてMOMAMOO、BewhY、Red Velvet、テヨン(少女時代)のTOP10入り(合間にGFRIENDが可憐なステージを披露)、MBCミュージックスター賞(SEVENTEEN受賞)、ラップ・HIPHOP賞(ZICO受賞)、テンセント・QQミュージックアジアスター賞(iKON受賞)と次々に発表され、会場が祝福ムードに包まれたころに防弾少年団のライブがスタート。火に囲まれてワイルドに歌い踊る「FIRE」で、観る者の心を熱くさせた。

ネチズン(ネットユーザー)人気賞はEXOの手に。続く特別賞には、16年ぶりに復活したSechs Kies(ジェクスキス)が選ばれた。彼らは1990年代後半のK-POP黄金期を支えたアイドルグループのひとつ。再びシーンに戻って新曲がチャート1位に輝いたことを評価して贈られる賞だ。

防弾少年団(2016 Melon Music Awards)

防弾少年団(2016 Melon Music Awards)

Sechs Kies

Sechs Kies(2016 Melon Music Awards)

EXO(2016 Melon Music Awards)

EXO(2016 Melon Music Awards)

多様なミュージシャンと音楽が共存していた

いよいよ目玉である3つの賞の受賞者名が読み上げられることに。今年のベストアルバム賞を手に入れたのは防弾少年団。受賞作『花様年華 Young Forever』をはじめ、2016年にリリースした作品はすべて好成績を記録している。

161125-SM-151018

防弾少年団(2016 Melon Music Awards)

今年のベストソング賞は、国籍の異なる9人の女性で構成されたグループ・TWICEの「CHEER UP」が選ばれた。今年は彼女たちがヒットを連発して大きく飛躍した年。メンバーのジヒョは「1年前まではこのような大きい舞台にいられるとは想像もできませんでした」と大粒の涙を流した。

TWICE(2016 Melon Music Awards)

TWICE(2016 Melon Music Awards)

ついにラスト。今年のアーティスト賞に輝いたのはEXOだった。やはりというか、2016年の活躍ぶりを見れば当然と思える受賞である。「(今回の授賞式で)ジェクスキス先輩のステージから多くのことを学んだ気がする。ファンの皆さんと共に10年でも20年でもずっと舞台に立ちたい」と語ったメンバーのスホ。EXOはこれからもさまざまなことを吸収しながら成長していくに違いない。

EXO(2016 Melon Music Awards)

EXO(2016 Melon Music Awards)

今回の授賞式でZICOが語っている通り、2016年のK-POPシーンは「メジャーとマイナーとの境界が崩れ、多様なミュージシャンと音楽が共存していた」ように思う。今後はそうした傾向がさらに強まるはずで、2017年がどういった方向に進むのか、現時点では誰も予測できない。早くも次回のMMAが楽しみだ。

161125-SM-151001


161026-SM-111101

韓国No.1音楽サイト「MelOn」が主催するミュージックアワード『MelOn MUSIC AWARDS』。11月19日に韓国・高尺(コチョク)スカイドームで開催された授賞式の模様を、日本語字幕入りノーカット版でオンエア! 2016年を彩る豪華アーティストによる夢の祭典をお楽しみに。

MUSIC ON! TV「日本語字幕入り!2016 MelOn MUSIC AWARDS」
初回放送:12/04(日)17:00~21:00
リピート:12/29(木)24:00~28:00

詳細はこちら

視聴方法はこちら

MUSIC ON! TV

※MUSIC ON! TV(エムオン!)は、スカパー!、J:COM、ケーブルテレビ、ひかりTVなどでご覧いただける音楽チャンネルです。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事を書いた人

  • takuo_matsumoto

    まつもとたくお

    K-POPと日本のインディーズをこよなく愛するライター。ニックネームはK-POP番長。2000年に執筆活動を開始し、『ミュージック・マガジン』や『ジャズ批評』など音楽専門誌を中心に寄稿している。最新の著書は『K-POP番長の好き好きKガールズ・ディスクガイド 2014-2015』(Amazonにて発売中)。