嵐・櫻井翔、タモリの前で高ぶる!星野源、サカナクションも登場。Mステを定点観測すれば、今のJ-POPシーンがわかる!!

音楽ブロガー・レジーが、「ミュージックステーション」の放送内容を基に最新のJ-POP事情についてお届けする連載「月刊 レジーのMステ定点観測」。

10月のMステは通常放送3回という比較的おとなしい感じのプログラムでした。それでも例によって見どころはたくさん。前後編でお届けする今回ですが、[前編]ではレジェンドの血を引くこの方の話題からどうぞ。

 

音楽は世代を超えていく(1):尾崎裕哉

21日の放送に出演した尾崎裕哉。先月のウルトラフェスでは父親でもある尾崎 豊の名曲「I love you」を披露した彼がこの日パフォーマンスしたのは、母への気持ちを綴った「始まりの街」。アコースティックギターの弾き語りで紡がれるバラードに、思わず聴き入ってしまいました。

プロフィール的にどうしても「親の七光り」というような言葉が浮かんでしまいがちなのですが、その佇まいや表現力からはそんな揶揄が当てはまらない迫力を感じます(特に高音部で少し声がかすれるところなど、お父さんが発していた色気に通じるものが随所にあるように思います)。

この先どんな作品を作っていくのかとても楽しみです。個人的にはガツンとしたアップテンポの曲を早くやってほしいです。

 

音楽は世代を超えていく(2):嵐

21日に一緒に出演していた嵐の櫻井 翔は尾崎 豊の大ファンということで、この日の共演を心待ちにしていた模様。

タモリに話を振られると思わず立ち上がり(トークパートで立って話す人はほとんど見たことありません)、「小学生の頃からずっと聴かせていただいていて、『15の夜』を聴き続けて今年35になった」「裕哉さんのテレビ出演もほとんど見ている。今日ご一緒させていただけて光栄」と熱い気持ちが伝わってくるコメント、というかスピーチを展開していました。

翔くんは自分と同じ1981年生まれですが、この世代が中学生くらいの頃には尾崎 豊の曲がリバイバルヒットしており(ドラマなどでよく使われていました)、おそらく彼もその波を受けていたのではないかと思います。

別の歌番組ではTHE YELLOW MONKEYの再集結に感激していたりと「90年代に思春期を過ごした人らしい音楽の趣味」が至るところで垣間見えて微笑ましいです。

この日披露されたニューアルバム『Are You Happy?』収録の新曲「Don’t You Get It」は、マーク・ロンソンとブルーノ・マーズの「Uptown Funk」を彷彿とさせるご機嫌なファンクチューン。途中の相葉くんのソロダンスからスターオーラが溢れていてかっこよかったです。

 

それぞれの戦い方で(1):星野 源

14日に出演した星野 源が披露したのは新曲の「恋」。昨年末にリリースされて大きなヒットとなり、以降のシーンの流れに大きな影響を与えたアルバム『YELLOW DANCER』で展開されていた世界観をさらにアップデートする素晴らしい楽曲です。

ちょうどこの週の火曜日に主演ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の放送が始まり、この曲もエンディングで流れていましたが(しかも本人の歌唱シーンつき!)、「自身が主題歌を務めるドラマが始まった週にMステに出てその主題歌を歌う」という一連の流れが完全に「大スター」のもので、「本当にお茶の間の人気者になったな……」と勝手に感慨深い気持ちになりました。

この日はミュージックビデオにも登場しているダンス集団のイレブンプレイの面々もステージに参加し、星野 源と一緒に軽やかなダンスを披露。歌唱前のトークでは星野 源がタモリに「映らないと思いますがタモリさんもぜひ一緒に」とお願いするひと幕もありましたが、実際はどうだったのでしょうか。

 

それぞれの戦い方で(2):サカナクション

28日のMステに出演したサカナクション。疾走感溢れるダンスサウンドをバンドフォーマットに落とし込んだ「これぞ!」という感じの新曲「多分、風」を披露しました。

今回の曲は80年代がテーマということで、コムデギャルソンの衣装やYMO風のメイクなど随所にその時代の意匠が取り入れられていました。巷では90年代のカルチャーがちょっとしたブームの様相を呈していますが、ここで80年代を持ってくるセンスが面白いです。

「多分、風」というタイトルもその時代の楽曲を意識していたそうで、山口一郎が「“それでは聴いてください、原田知世で『多分、風』とかありそうじゃないですか」なんて話していましたが、確かにありそうな感じがします。

「あの時代はアイドルの楽曲もすごくて、細野晴臣さんとか松本隆さんとか……」と固有名詞を出しながら楽しそうに話す山口一郎に対して、「うんうん」とうれしそうに同意しているタモリが印象的でした。

サカナクションの山口一郎と星野 源、このふたりはかつてネット配信番組を一緒にやっていたりと何かと交流があります。どちらかというとアンダーグラウンドな存在だったこの人たちの最新モードがMステで見られるわけで、いい時代だなと思います。

 

[前編]はここまで。[後編]では初登場で“やらかした”あのアーティストのパフォーマンスなどについてお届けします。10月4日(金)の配信をお待ちください!

TEXT BY レジー(音楽ブロガー/ライター)

【2016年10月14日放送分 出演アーティスト】
miwa「結 -ゆい-」
星野 源「恋」
SEKAI NO OWARI「Hey Ho」
岡崎体育「Voice Of Heart」
上白石萌音「なんでもないや MUSIC STATIONエディション」
関ジャニ∞「パノラマ」

【2016年10月21日放送分 出演アーティスト】
木村カエラ「向日葵」「Happyな半被」
Sexy Zone「よびすて」
THE YELLOW MONKEY「砂の塔」
尾崎裕哉「始まりの街」
嵐「愛を叫べ」「Don’t You Get It」

【2016年10月28日放送分 出演アーティスト】
西野カナ「Dear Bride」
Hey! Sy! JUMP「Fantastic Time」
サカナクション「多分、風。」
秦 基博「70億のピース」
AAA「涙のない世界」
JUJU「DESIRE -情熱-」

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