THE YELLOW MONKEYがYahoo!知恵袋で……。最強のハプニング(?)もあった今月の「ミュージックステーション」

音楽ブロガー・レジーが、「ミュージックステーション」の放送内容を基に最新のJ-POP事情についてお届けする連載「月刊 レジーのMステ定点観測」。

[前編]では尾崎裕哉と嵐、星野 源とサカナクションのお話をさせていただきましたが、[後編]では衝撃(笑劇)のパフォーマンスを見せてくれたこの方の話題からどうぞ。

 

ハプニングかネタか……? 最高の初登場:岡崎体育

おそらく10月のMステにおいて最も大きなインパクトを残したのが、14日に出演した岡崎体育。以前からミュージックビデオのあるあるを歌った楽曲「MUSIC VIDEO」が紹介されるなどMステ内でちょこちょこ名前の挙がる存在でしたが、今回満を持しての初登場となりました。

歌唱前には口パクのパフォーマンスをそのままネタにするような曲が紹介されるなど、何かとひねくれたことをやるこの方。この日出演していた関ジャニ∞の村上信五も「小ボケを考えている顔をしている」と警戒していたのですが、いざステージが始まると至って真面目に「Voice Of Heart」を披露。

物憂げなサウンドと岡村靖幸風のアクションが決まっています。……と思った矢先、2番で歌詞を忘れてしまうハプニング、かと思いきや「歌詞を忘れてしまった自分をネタにする(その時の心の声=「Voice Of Heart」が聞こえてしまう)」という事前にがっちり準備されたネタが楽曲のほぼ半分を使って展開されました。

クレームに対処するマネージャーの様子が映し出されたり、なぜか招き猫が小道具として登場したり、完全にやりたい放題。「歌詞を忘れやすいので、忘れないように歌えたらいいなと」という事前のトークも伏線になっていたわけで、初めてMステに出てこんなことをやってしまうのかとただただ感心しました。

今年2月に水曜日のカンパネラがMステに初出演した際に近いような、強烈な印象を残したステージでした。

 

最強の再集結が魅せたバンドアンサンブル: THE YELLOW MONKEY

初登場でトリッキーなことをやってのけた岡崎体育に対して、通常放送としては久々の出演となるMステで正統派のステージを披露したのが今年再集結を果たしたTHE YELLOW MONKEY。

トークパートでは久しぶりの4人での演奏でなかなかグルーヴが合わないという状況に対して、吉井和哉がヤフー知恵袋で「相手の音を7割、自分の音を3割聴く」という対策を調べて実際にバンドに導入したという驚きのエピソードが明かされました。回答者の人もまさか自分の書き込みがイエモンのためになっているとは知る由もなかったと思います。

新曲「砂の塔」は歌謡曲的なメロディとゴージャスなストリングスを鉄壁のバンドアンサンブルが支えるイエモン印100%の楽曲。まだアルバムの予定はないようですが、今の4人がどんな作品を作ってくれるのか非常に楽しみです。

 

記録的ヒット映画からの実力派が初登場:上白石萌音

演奏だけでなく演出面でも様々な趣向が凝らされる最近のMステですが、今月はシンプルな歌に彩りを加えるような素敵な演出があったので、ここでご紹介できればと思います。

14日のMステに初出演した上白石萌音。大ヒット中の映画「君の名は。」においてメインキャストの声優を務める彼女は、映画主題歌でもあるRADWIMPS「なんでもないや」のカバーを披露しました。歌唱時のバックに流されていたのは、新海 誠監督が直々に手がけた映画のオリジナル映像。透き通るような歌声とばっちりマッチしていました。

事前のトークでは岡崎体育の歌詞忘れパフォーマンスに引っかけて「歌詞を忘れないように気をつけようと……」と話すなどお茶目な面も見せてくれた彼女。この先の活動の広がりに注目したいところです。

 

歌とアート:秦 基博

28日のMステにて新曲「70億のピース」を披露した秦 基博。しっとりとしたバラードとともにパフォーマンスされたのが、SILTによるサンドアート。砂を動かすことで絵柄が変化していくという神秘的な美しさが楽曲に花を添えていました。

ちなみにこのSILT、同じ日に出演していたAAAのミュージックビデオでもフィーチャーされてていたそうで、AAAのためにMステを観ていたファンの方々がネット上で盛り上がっていました。

 

前ふりはばっちり:ピコ太郎(出演なし)

アメリカのビルボードで77位にランクインし、「100位以内の楽曲で史上最も短いもの」として認定されるなど、世界中で謎の旋風を巻き起こしているピコ太郎の「PPAP」。

14日の放送では「Mトピ」のコーナーにて「街でも人気なのか?」という企画が組まれ、ピコ太郎を街頭に連れ出して中学生や高校生と一緒に「PPAP」を歌って踊る映像が流れました(学生の皆さんが本当に楽しそうで微笑ましかったです)。

あれが「楽曲」なのか? というのはいろいろあるような気がしますが、そのピコ太郎、11月4日のMステにいよいよ登場。あっという間にグローバルポップスターとなってしまった彼がどんなことをしてくれるのか楽しみです。

 

11月のMステは前述のとおり4日からスタート。そのピコ太郎だけでなく、橋本奈々未が卒業を発表した乃木坂46のパフォーマンスも楽しみです。それでは次回もよろしくお願いします!

TEXT BY レジー(音楽ブロガー/ライター)

 

【2016年10月14日放送分 出演アーティスト】
miwa「結 -ゆい-」
星野 源「恋」
SEKAI NO OWARI「Hey Ho」
岡崎体育「Voice Of Heart」
上白石萌音「なんでもないや MUSIC STATIONエディション」
関ジャニ∞「パノラマ」

【2016年10月21日放送分 出演アーティスト】
木村カエラ「向日葵」「Happyな半被」
Sexy Zone「よびすて」
THE YELLOW MONKEY「砂の塔」
尾崎裕哉「始まりの街」
嵐「愛を叫べ」「Don’t You Get It」

【2016年10月28日放送分 出演アーティスト】
西野カナ「Dear Bride」
Hey! Sy! JUMP「Fantastic Time」
サカナクション「多分、風。」
秦 基博「70億のピース」
AAA「涙のない世界」
JUJU「DESIRE -情熱-」

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