LiSA 『LiVE is Smile Always~メガスピーカー~』 【ライブレポート】

LiSA
LiVE is Smile Always~メガスピーカー~
2015年12月23日@幕張メッセ国際展示場

つねに挑戦を続けるLiSAが、2015年、最後に課した大きな目標。それが、キャリア最大キャパとなる幕張メッセ国際展示場でのワンマンライブだ。ライブハウスから日本武道館、そして、それ以上の大きな会場で行われる彼女とのデート(ライブ)は、一体どんなものになるのか。誰もが目撃者になりたいと願ったからこそ、チケットは早くに完売。開演前から会場は熱気で満ちていた。

TEXT BY 吉田可奈
PHOTOGRAPHY BY 上飯坂 一


151230-YS-140306暗転と同時に、いきなり登場したLiSAは「ID」を投下。手持ちのメガスピーカー(拡声器)を持ち、興奮状態のまま歌い上げる。すると、大きなスピーカーを模したスクリーンには自分の夢を、他人に笑われた“メガクマ”が悲しい気持ちになりながらも、前を向く映像が流れだし、「大切なことは、自分の言葉で伝えればいいんだ」と言葉が刻まれる。

彼女はいつでも、自分を苦しめてでも、私たちに夢を掴みとることの素晴らしさ、大切さをその身を持って教えてくれる。このオープニングだけでも、きっと、このライブも最高のものになる。そう感じさせ、その予感を確信にかえるように「rapid lifeシンドローム」「crossing field」とたたみ掛ける。

「ようこそ! お待たせ! LiSAでーーーす!」の言葉といつものいたずらな笑顔で迎えてくれる。それまでの気迫が嘘だったかのような人なつっこく、かわいらしい笑顔。こんなギャップを見せるのだからたまらない。

せり出た花道を走り回りながら「妄想コントローラー」「say my nameの片想い」では大きな会場を一気にダンスホールに変え、「アコガレ望遠鏡」では双眼鏡を手に、飛び跳ねながらメッセージを届ける。この曲に一体、どれだけの人が助けられただろうか。ライブで聴くとさらにそのメッセージは心の奥まで伝わってくる。

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一気に空気を変えた「ギフトギフト」。美しい旋律と生音を重視した楽曲だけに表現力がより鮮明に感じられ、ギターをかき鳴らし歌い上げた「リスキー」ではマイクスタンドに向かい、想いをぶつける。これでもか、これでもかと力強く。

また、「DOCTOR」では白衣を着せた骸骨の人体模型と濃厚な絡みを見せるステージングで妖艶に振る舞い(相当エロかった)、「L.Miranic」では会場全体から大合唱が聞こえるほど、一体感を生み出した。そして「Empty MERMAiD」では “私を見て”というフレーズに爆発力を感じさせ、クールダウンを許してくれない。

その後、ダンサーを引き連れてトロッコで客席にも乱入! 客席中央あたりでトロッコを止めると、「大きな会場でも、どんな場所でも楽しませる作戦を練り練りしてきたから期待しかしないでよ!」と笑い、「エレクトリリカル」「WiLD CANDY」をかわいく歌い上げたかと思えば、「Bad Sweet Trap」で妖艶に踊りはじめ、大人の色香を醸し出す。

ステージに戻ると、LiSAの立つ舞台部分だけが天井近くまで上昇。物理的にも会場全体を掌握し「EGOiSTiC SHOOTER」を披露。いっそう大きな音の渦を巻き起こす。
「幕張の皆さん、まだまだ遊んでいきますよ! いいですか!?」

そんな掛け声のもと鳴らされた「コズミックジェットコースター」、拳を高く振り上げずにはいられない「ROCK-mode」、そして一昨年の涙を飲んだ武道館後に誕生し、デートを重ねるごとにどんどん成長していった「Rising Hope」を歌い上げた。今、この曲をこうやって歌えることを、彼女がいちばん喜び、楽しんでいるのだろう。その表情から、うれしさが滲み出ていた。

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まっすぐにステージに立ち、マイクを手に取った彼女は、2015年が様々な挑戦の年だったこと、大好きな音楽をみんなと遊ぶ今日のことをどれだけ楽しみにしていたかということ、トロッコにやっと乗れてうれしかったこと(笑)などを語る。

そして、彼女の心境のいちばんの変化……好きな人にだけわかってもらえればいいと思っていたけど、LiSAの音楽を愛してくれる人のために、その人たちが愛する音楽を守るために、その人たちが信じるLiSAの音楽をより多くの人に届けるために頑張ったことを話し出すと、気持ちが昂り涙を流してしまった。

彼女はいつも、正直だ。正直過ぎるほど、正直。だからこそ、こんなふうにどんな感情も私たちに伝えてくれる。そしてありがとうという言葉とともに「シルシ」を届けてくれた。

本編は「Mr.Launcher」で幕を閉じ、アンコールではサンタに扮したLiSA(LiSAンタ)が登場。先ほどのトロッコに乗りプレゼントを投げてまわり、最高の笑顔とともに、会場を去った。

最後に彼女は大きな声でこう伝えてくれた。「自分の好きなものくらい、自分で守らなくちゃダメだよ!」と。大好きなものに自信を持ってほしい、誰も信じてくれなかったら、私が信じてあげるからと。こんなことをちゃんと、言葉にしてくれるからこそ、私たちはLiSAを信じ、ハマってしまうのだろう。

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SETLIST

01.ID
02.rapid life シンドローム
03.crossing field
04.妄想コントローラー
05.say my nameの片想い
06.アコガレ望遠鏡
07.ギフトギフト
08.リスキー
09.DOCTOR
10.L.Miranic
11.Empty MERMAiD
12.Rally Go Round
13.エレクトリリカル
14.WiLD CANDY
15.Bad Sweet Trap
16.EGOiSTiC SHOOTER
17.コズミックジェットコースター
18.ROCK-mode
19.Rising Hope
20.シルシ
21.Mr.Launcher
[ENCORE]
01.BRiGHT FLiGHT
02.ジェットロケット


リリース情報

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ライブ情報

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[2016年]
04/20(水)東京・NHKホール
04/21(木)東京・NHKホール
05/01(日)神奈川・神奈川県民ホール
05/07(土)大阪・大阪オリックス劇場
05/08(日)愛知・名古屋センチュリーホール
06/04(土)福岡・福岡市民会館
06/10(金)東京・Zepp Tokyo
06/11(土)東京・Zepp Tokyo
06/19(日)石川・金沢市文化ホール
06/25(土)宮城・仙台市民会館
07/09(土)広島・広島上野学園ホール
07/10(日)香川・三木町文化交流プラザ
07/16(土)新潟・新潟テルサ
07/23(土)愛知・Zepp Nagoya
07/24(日)大阪・Zepp Namba
07/30(土)北海道・Zepp Sappro
詳細はこちら


プロフィール

リサ/岐阜県出身、6月24日生まれ。アニソンやJ-POPといったジャンルの壁を超えて、様々なフィールドで活躍する女性ボーカリスト。ラウド系ロックからポップスまでを歌いこなす、その変幻自在な音楽性はアニメファンだけでなくロックファンからも支持され、数々のアニメフェス、ロックフェスに出演。確固たる存在感を発揮している。

オフィシャルサイト

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